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ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第1話 決意の日、決断の日
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追求されたが、素直に「分からない」とだけ、答えておいた。まあ、ボク自身なぜ手元にロストロギアがあるのか、全くわからないのだから、嘘ではないはずだ。
――――問題は、どうやって「夜天の書」を説明するかである。
なぜなら、ここは、ロストロギアという概念すら存在しない世界だからだ。「異世界から来た」なんて、馬鹿正直に答えても――言動の真偽に関わらず――ボクたちの状況は、悪化したに違いない。
強力な力を有しているのならば、なおさらである。うかつに情報を公開するべきではないのである。
とりあえず、有無を言わさずに、その場では、守護騎士たちに、記憶喪失を装ってもらった。サーゼクスさんが現れてから、自己紹介までの前の短い時間で、頼めたのは、本当に幸運だったと思う。
というのも、リインフォース――名前がないと申告されたので、後で原作通りに名付けた――に尋ねたところ、転生機能によって、ボクのもとに見知らぬ次元世界へ転移してきただけだと、彼女たちは、認識していたからである。
したがって、話をややこしくする前に、ボクに話を合わせるように、念話で頼み――念話は、すぐに使えるようになった――リアルタイムで、堂々とバレずに打ち合わせができたのは、僥倖だった。
どうにか、平静と取り繕うことができたおかげで、その場での追及は、避けられたようだ。もちろん、不審な点は多かっただろうが、疑問を後まわしにしてくれた。
――――おかげで、カバーストーリーをでっちあげる時間を得られた。本当に運が良かったと思う。当時のボクを賞賛してやりたい。ボクの機転は、結果的に大正解だった。
サーゼクスさんたちは、夜天の書を、「いままで確認されていなかった珍しい神器」であり、強力な力をもっている。と、誤解してくれたからだ。
むろん、怪しい点は大量にあったが――未知の神器。規格外の力。神器にもかかわらず感じる魔力。強力な魔力を有する稀有な人間などなど――親が殺された幼い少女ということで、見逃してくれたようだった。
敵対する可能性が低かったのも一因だろう。悪魔陣営の領地に住む以上、監視をかねて保護ができる。と、同時に恩を売ることもできて、一石二鳥――だと、考えたのかもしれない。
異世界――夜天の書にとって――で活動する基盤を、手に入れた瞬間だった。いろいろと設定を煮詰めることで、ボクたちは「家族」なり、新たな門出を迎えたのである。
◆
「ヴィータお姉ちゃん」とよんだときの、ヴィータの喜びようは、今でも鮮明に思い出せる。今でも、お姉さんとして振る舞う姿は、微笑ましい。が、同時に、確かに、ボクの姉だと強く認識することができる。
いろいろと辛酸も舐めてきたが
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