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駄目親父としっかり娘の珍道中
第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その4
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た。
 その途端だった。突如としてアルフは滝のように涙を流してその場に泣き崩れてしまったのだ。

「えぇぇぇ!? 何、一体何がどうなってんの?」
「ユーノ。君が何かしたんじゃないのか? 年頃の女性を泣かすなんて女泣かせもほどほどにしときなよ」
「何で僕なんだよ! 僕一言もしゃべってないじゃないか!」

 完全にいじられキャラと化しているユーノはほっといて泣き崩れているアルフに事情を問う事にした。
 そうしないと話進まないし。

「えと・・・一体どうしたの? 何でそんなに泣いてるのアルフさん」
「えぐ・・・ひぐ・・・実は・・・実はあたし・・・あたし・・・」

 とぎれとぎれになりながらもアルフは話す。すぐ近くで大の字になって伸びているザフィーラを指さしながら。

「あたし・・・あいつに・・・あいつに・・・『初めて』を奪われたんだよおぉぉぉぉぉぉ――――――!!!」

 そう言って大声で泣き崩れるアルフ。それを聞いた三人の冷たい視線が、一斉にザフィーラの方に向いたのは言うまでもなかった。
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