第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その4
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らあんなビッチ達と顔見知りなんだってよ」とか噂されたくないし。
「いや、そんな事言ってる場合じゃないだろ? 早く止めないととんでもない事になるじゃないか!」
「確かにそうなんだけど・・・君に言われると妙に悔しい」
「うっさい! 良いから早く仲裁に行く!」
何故かその場の指揮を執るユーノを筆頭に三人は一方的な喧嘩を展開しているアルフとザフィーラの下へと向かった。
半ば嫌々な感じで―――
「あのぉ・・・ちょっと良いですかぁ?」
「ぬがああぁぁぁぁ! 死ねぇぇぇこの腐れ外道がぁぁぁぁ!」
まずは軽いジャブ的な感じで軽めに声を掛けてみた。まぁ、案の定無視されて、しかもそのままマウントポジションを取ったアルフがザフィーラをボコボコに殴り倒している。
全く容赦がない。凄まじく痛々しい光景が其処にあった。
「ちょ、ちょっとアルフ! いい加減にその辺で止めないとその男の人死んじゃうよ!」
「殺す殺す殺す殺す! ブチ殺す嬲り殺す捻り殺す潰し殺すねじり殺す焼いて殺す殴って殺すとにかくぶっ殺す!!」
「恐ろしいんだけどぉぉ! 何この娘、恐ろしい事呟きながらゲーセンで格ゲーやってる中坊並の速さで拳を叩きつけてるんだけどぉ!」
ユーノと新八の目の前では最早喧嘩と言うよりはリンチに近い展開が其処にあった。
まるで何処かのバトル漫画宜しく両手が無数に見える程の凄まじいラッシュを目下にいるザフィーラに向けて連打連打連打連打―――しまくっている。
対するザフィーラはもう抵抗する気力も失せたのか微動だにしていない。
最早万事休すか―――二人がそう思った矢先だった。
「あ、フェイトだ!」
「え? 嘘! フェイト御免よぉっ! 悪さするつもりはなかった・・・あれ?」
クロノが明後日の方向を指差し彼女の主の名を呼んだのだ。
するとどうだろうか。さっきまで殺気と怒りで顔を真っ赤にしていたアルフは咄嗟に焦った顔で立ち上がり身振り手振りで無実を証明しようとしだした。
物凄い変わりようだった。
「って、誰かと思ったらむっつりな執務官と童貞眼鏡と・・・後小動物じゃん」
「その覚え方に悪意があると捉えても良いのかな?」
「クロノ君はまだ良いよ。僕なんて童貞眼鏡って言われたよ」
「僕に至っては小動物って・・・まぁ、確かにフェレットに変身はしてたけど・・・」
三人とも酷い覚えられ方をしていたようだ。その余りにも酷い覚えられ方にちょっぴりショックを受けてしまったのだが、それを隠すのも大人の強さって奴だよ。
「と、とりあえず二人とも・・・何でそんな恰好で喧嘩してたの? しかもこんな色町のど真ん中で」
何はともあれ情報収集が最優先。そう言う訳で新八は冷静を取り戻したアルフに事情を尋ねる事にし
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