第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その4
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でもクールフェイスを崩さないクロノ君。原作とは違っても君がKYと呼ばれるのは変わりない事なのかも知れないね。
***
そんなこんなで移動の場面やその他細かなイベントはこの際ばっさりカットしたってな訳で、今三人は現在喧嘩が行われているであろう現場に到着していた。
それで、その喧嘩と言うのがこれまたすさまじい規模で行われているらしく、近辺では喧嘩の余波で破壊された電柱やら車やら店の看板やらとにかくありとあらゆる何かが散乱していると言う悲惨な有様が其処にはあった。
余りの被害の有り様に思わず三人は言葉を亡くしていた。
嫌、言葉を亡くしていたのは正しくは喧嘩の被害云々ではない。その喧嘩をしている下手人達を見たからだった。
まず男の方だが、確かに犬っぽい耳と尻尾が生えている。それで銀色の短い髪に褐色の肌をしており、何故かパンツ一枚で居る。
それで、女の方はと言うとこれまた同じように犬っぽい耳と尻尾を持ち、オレンジ色の長い髪をしたまぁ、色っぽいと言うには確かに色っぽい年頃的に出るとこ出ててへこむとこへこんでると言うわがままボディを持った女がこれまた下着姿で暴れまわっていた。
「えっと・・・クロノ君・・・あれって・・・もしかして」
「はい・・・そうですね・・・もしかしなくてもそうですね・・・そうだね、ユーノ君」
「え? 其処で僕に振るの!?」
三人は言葉が出なかった。無理もないだろう。
何故なら、現在進行形で三人の目の前でフェイトの使い魔であるアルフとはやての守護獣であるザフィーラが真昼間の道のど真ん中で互いに下着姿のままで喧嘩をしているのだから。
まぁ、喧嘩と言ってはいるが状況的に見ても圧倒的にアルフが押しまくっている状況だ。
対するザフィーラは押されまくってて最早見てて痛々しい事この上なかったりする。
正直見てて居た堪れない気持ちになってきた。
ザフィーラに至っては完全に腰が引けてしまっており顔なんて真っ青になってる。対するアルフは怒りで我を忘れてるのか真っ赤な顔をして普通乗用車とか両手で持ち上げて投げ飛ばすとか言う荒業なんて見せてしまっている。
あ、また彼女が投げた乗用車がビルの壁に突っ込んで盛大に爆発が起こった。
「これ・・・身内としては止めるべきなんでしょうか?」
「止めるべきなんだろうね・・・出来れば止めたくないんだけど」
「ですよね。僕も後に妹になる子の使い魔が喧嘩しているのだから止めないといけないんですけど、正直このまま他人の振りして帰りたい気分です」
「それは僕も同じだね。幾ら顔見知りとは言ってもあんな痛々しい姿の喧嘩の間には入りたくないなぁ」
流石に下着姿で喧嘩する者の間になんて入りたくはない。
下手に仲介して「あいつ
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