第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その4
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』に別の意味で目をつけられてるみたいだしね」
クロノのその言葉を聞いた途端、ユーノの今までの高揚感はすっかり消え失せてしまい、代わりにどんと肩に重りが乗ったような感覚に見舞われた。
そうだった。すっかり忘れていた。
自分はなのはの父親である銀時に偉く嫌われているんだった。
理由は本人にも分からない。とにかく、自分がなのはに近づこうとするとまるで虫でも追っ払うかの如く激しいブロックを仕掛けて来る。
おまけに何故かユーノばっかり痛い思いをされたりいじりの対象にされたりする事がやたらと多い。
もしかしてあれだろうか?
原作で自分の姿が小動物なのを良い事に女の子の生着替えの場面に居合わせたりしたりとか温泉宿で堂々と女湯に入ったりした事等の行為がなんやかんやで知れ渡ったが為にブロックされているのではないのだろうか。
でも、それはあくまで原作の話であって此処ではそんな不埒な行為は一切行いません。
そりゃ、何故小動物に変身したかって聞かれたらまぁ『小動物の方が一緒について行く時楽だからそうした。他に他意はないよ。嫌、マジで! 決してやましい気持ちなんてこれっぽっちもありませんから』と断言するつもりだ。
まぁ、全然ないのかと聞かれたらそれは・・・恐らくNOとは言えないと思う自分が情けない。
「あれ? 二人ともこんなとこで会うなんて奇遇だね」
そんな時、二人を見て声を掛けて来たのに気づく。
声を聞いてそれが誰だかは安易に気づけた。
「お久しぶりです。新八さん」
「あれ、ユーノ君じゃないか。久しぶりだね。江戸には何時来たの?」
「ついさっきです。ようやく一仕事片付いたんで折角なので江戸の世界を見に来たんです」
「へぇ、道理で暫く見ないなと思ったら、結構大変だったんだね」
「まぁ、故意じゃないにしろ僕がジュエルシードなんて物を発掘しちゃったのが今回の事件の発端になっちゃってますし、一応できる限りの後始末はつけてきたつもりです」
まぁ、やってきた事と言えばジュエルシードを発掘した現場の調査だったり事件に関する事情聴取だったり他部族への情報交換だったりと他にも色々あるけど、とりあえず急ぎでやらねばならない事を優先して片付けたと言うのは事実なのでそう受け止めて欲しい。
「それで、これから銀さんの所へ行こうとしてたところなんですけど、新八さんは?」
「いやぁ、実は先日なのはちゃんが家に大量のトラップを設置しちゃってたから、それの撤去に時間が掛かっちゃって。今こうして向かってる最中なんだよね」
笑いながら言う新八だが、一つ聞き慣れないワードが浮上した。
え? トラップ? なのはが仕掛けた?
頭上を?マークが飛び交う。そもそもなのははトラップを駆使した事あったっけ?
余り関わっ
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