第85話 後始末は自分の手でつけるのが世の中の鉄則 その4
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を出すのを忘れてた訳ではないのであしからず。
「そもそも、執務官である君がそんなのんびり構えてて良いのかい? 仮に事件とかがあったらどうするつもりなんだよ?」
「その時はこの世界に居る真選組の人たちが解決してくれるさ一応僕もそうする側の立場にると自覚はしているけど、此処はあくまで異世界。異なる世界の人間である僕が不必要に干渉すべきではないと思っているのさ」
「そう思っている割には妙に馴染んでるよな。江戸の世界満喫しまくってるみたいに見えるんだけど、僕の気のせいかな?」
「嫌、十分に満喫させて貰っているよ。特に資料でしか見た事のなかった江戸特有の料理また格別だったね。何て言ったかな、ウナギのかば焼きとか絶品だったよ」
「・・・君、もしかして僕に自慢してるのかい?」
「そうだけど。どうかしたかい?」
いっそひと思いにこいつの顔面殴ったろうか。その時ユーノは本気でそう思っていたそうだ。
しかし、其処はクールに立ち振る舞わなければならない。
今、こうして江戸の地にこれたのは此処に居るクロノのお陰なのだし、今下手に彼に喧嘩を売ればそれは管理局そのものに喧嘩を売る事になりかねない。
そうなれば自分を含め祖国に居る仲間達は一斉に御用とされてしまう。
まぁ、こいつに限ってはそんな事しないだろうけど万が一と言う言葉がある。
悔しいがそれをグッと堪える事にした。
「で、これから何処に向かうつもりなんだい?」
「そうだな、僕もまだ江戸の地理には詳しくないから、まずは銀さんの所に行ってそれから考えるとするかな」
銀さん・・・つまり坂田銀時の下へ行くと言う事。それはつまり、彼の娘にあたるなのはの下へ行く事にもつながる。
不意に、ユーノの胸の内がにわかに温かくなるのを感じた。
先の戦い以降全く会ってなかったから、もしかしたら自分の事を忘れてるかも知れない。
まぁ、今回に限ってはユーノの出番が著しく削られてしまったので仕方ないのだが。
それだとしても、彼女のあの屈託のない笑顔や明るい行動には何処か癒される感じがする。
これはもしかして好意と言うものなのだろうか?
しかも、『LIKE』のではなく『LOVE』の類に分類されるような奴なのではないだろうか。
そう感じても不思議じゃない。ユーノとて幼いとは言え男の子。
魅力的な女の子には思わず反応しちゃったりするものだ。
そんな彼女の下へこれから向かう事になる。考えただけでも頬の辺りが赤くなっていくのがなんとなくわかった。
「おやおや、顔が赤いねぇ。そんなになのはに会うのが楽しみかい?」
「べ、別に・・・ただ久しぶりに会うからちょっと緊張してるだけさ!」
「ま、そう言う事にしておいてあげるよ。せいぜい頑張りなよ。君、どうやらなのはの『お父さん
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