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ハルケギニアの電気工事
外伝2:頑張れ?『改革推進部・事務局』!!
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しょうね。
 実際に各村にトイレを設置するまでには、まだしばらく時間が掛かりそうです。皆さんお疲れ様。

 こんな感じで毎日お仕事をしていましたが、アルバート様が出発してから3日目の夕方に、『事務局』まで奥様がわざわざお手紙を持ってきて下さいました。鷹便が来たそうです。アルバート様からのお手紙を持って来てくれたんですね。
 お手紙の内容は、無事に目的地について、ゴムの樹液の収集も順調に進んでいるという事や、アルバート様もお元気で、毎日お天気も良く、波の音を聞きながら夜もぐっすりと眠れていると言う事。また少し黒くなったとも書いてありました。アルバート様のお肌が少し黒かったのは、南方に行っているからだったのですね。地黒じゃなかったんだ。
 アルバート様も元気で頑張っていらっしゃるのですから、私たちももっと頑張らなくてはいけません。
 次の日からの書類の勉強にも更に力が入って、ベラさんやグレーテルさんも、積極的に解らないところを聞きに来ます。みんなで額をくっつけるようにして1枚の書類を囲み、単語の読み方や言葉の意味などを考えたりして、確実にみんなの能力も向上して言っていると感じました。

 この頃になると、領内の各村や町からボンバード伯爵様宛に来る依頼関係の書類の内、道路の修理や河川の洪水対策、作物の不作や病害虫被害の対処と言った案件については『事務局』に廻されてくるようになりました。
 こういった書類は内容を確認し、優先順位を付けて整理しておくようにとアルバート様からご指示を受けているので、全ての書類をみんなで目を通していきます。特に優先順位が高いのは人命や家畜などの命に関する事で、緊急を要すると思われる場合は、ウイリアムさん達に相談し、奥様に報告するようにともご指示がありました。
 今のところ、そういった緊急を要するような文書は来ていませんが、いつ来ても対応できるように、心構えだけはしておかなければなりません。
 ちなみに今まで来た書類は、ほとんどが道路の整備に関する事と、川に架かった橋の修理に関する事で、緊急性のありそうな事は起きていないようでした。良い事ですね。

 さて、予定では明日はアルバート様の帰っていらっしゃる日です。
 きっと元気で、日に焼けて真っ黒なお顔で帰っていらっしゃるでしょうから、みんなでお迎えに行きましょう。
 そして、みんなでお帰りなさいと言って差し上げたいと思います。
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