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ハルケギニアの電気工事
外伝2:頑張れ?『改革推進部・事務局』!!
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があり、右が男湯、左が女湯と書かれています。私たちは女湯と書かれた方に入ってみましたが、入ってすぐの所は何故か向こう側が見えそうな感じになっています。少し高くなった所に座れるようになっていて、おかしな作りですね。この部屋には沢山の棚が並んでいて、その棚に脱いだ服と着替えなどを入れておくのだそうです。
 その部屋の奥は、一面のガラス戸になっていて、そこを開けるととても広いお風呂場がありました。手前が洗い場になっていて、木で出来た小さな椅子や桶が並んで、その奥に2つの湯船があります。いっぺんに10人以上がゆったりと入れそうな湯船で、その上の壁には見た事のない綺麗な山や森の絵が描かれています。アルバート様に聞いてみると、これが公衆浴場という物だそうです。
 早速この日の内に宿屋から寮の部屋に引っ越しをしました。私は1階の一番手前の部屋にしましたが、お隣はベラさんでした。
 食事は食堂が使えないので、まだしばらく宿屋で取る事になっています。
 夕食を取った後、早速みんなで公衆浴場に行きました。大きなお風呂に手足を伸ばして入る事が出来るので、とてもリラックス出来ました。今まで入っていたお風呂は蒸し風呂だったので、こんな風にお湯に浸かるようなお風呂は初めてでしたが、良いものですね。

 そうして、1週間が終わる頃、私たちの制服が出来上がりました。
 一般的なドレスやメイド服(?)などと違い、スマートでシンプルなブラウスとスカートの組み合わせです。アルバート様の持っていた、まるで本物のように見える本に載っていた服を参考にして考えた物ですが、動きやすくて良いものが出来ました。着るのが楽しみです。

 翌日は、此方に来て初めての休みでしたが、宿屋にばかりいても退屈なので、女同士で話して町まで買い物に出る事にしました。宿屋で馬車を貸して貰い、グレーテルさんが御者をしてくれました。グレーテルさんの家は代々近くの貴族の家で厩番をしていたそうで、馬の扱いに慣れているのだそうです。
 私は御者台のグレーテルさんの隣に乗り込み、残りの3人は荷台に載ってみんなで楽しく話をしながら町まで行きました。
 町では寮の生活に必要な物やみんなで食べるお菓子など色々な買い物をして、屋台でお昼を食べたり、久しぶりにのんびり出来た気がしました。

 休みが明けて、こちらに来て2週目が始まりました。
 今日から、新しくできた制服を着て出勤です。
 この日、朝のミーティングでアルバート様から制服がよく似合っていると誉めて頂きました。とっても嬉しいです。
 その後、今週中にやっておく事についてご指示があり、私がチーフとして指揮を執るようにと言われました。
 ちょっと心配な事は、アルバート様が今週中、遙かな南方に旅に出られ不在になるということです。なんでも、『保険衛生局』で使う防
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