一話目
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『ラビット! タンク!』
『ベストマッチ!』
『Are you ready?』
(この場合、ビルドアップと言うべきか、変身って言うべきかは分からないけど、やっぱり)
そう考えながらベルトの右側のレバーに触れ、
「ビルドアップ!」
そう叫びながらそれを回転させる。
『鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イェーイ!』
兎の赤の半身、戦車の青の半身を持った仮面ライダー、『仮面ライダービルド ラビットタンクフォーム』へと変身する。
「さてと、それじゃあ早速……お邪魔します!」
そう叫びながらビルドに変身した四季は回し蹴りを廃墟の扉の部分に叩き込み。
廃墟となった工場の跡地、あのメールの内容が事実ならばここにはぐれ悪魔がいる様子だが。
フルボトルは全種類使えるが武器は無い。いっそ、武器がなくても戦えるボトルを選ぼうかとも思ったが、何があるかわからない為、最初は安定性の高いラビットタンクを選んだ訳だ。
そうして廃工場の中に踏み込んだビルドの前に異形の影が現れる。下半身は蜘蛛の様に成っており、人間の上半身だが眼球が昆虫の複眼の様になっている異形の怪物。
「なんだお前は〜人間か〜」
相手の言葉を聞き流しながら足に力を込める。緋勇龍麻のそれは彼の操る異形を討つための古武術であり、その身に纏う力もまた異形を討つための力である仮面ライダーの力。
片や呪術などの超常的な力で生まれたもの、片や火災で発見された地球外生物由来の超常的な科学で生まれたもの乃違いは有れど、この二つの力を同時に扱って、
「負ける気はしない!」
目の前の相手に負ける理由などないのだから。
床が割れるほどと言う比喩をでは無く、本当に床を踏み砕くほどの踏み込みで床を蹴り、はぐれ悪魔とか距離を詰め掌打を打ち込む。
「破ぁ!」
続け様に放つのは上段蹴り、徒手空拳拳技の技の一つである《龍星脚》。
ウサギと戦車の力を借りた姿で龍の星を名に持つ技を放つのも洒落が効いてるかと思いながら蹴り飛ばされたはぐれ悪魔に視線を向ける。
「ガァ、ガガ」
「早速で悪いが、はぐれ悪魔」
ラビットハーフボディの脚力を活かして蹴り飛ばしたはぐれ悪魔へと肉薄し、
「オレとビルドの、実戦テストの相手になってもらう!」
そう宣言しながら上空で一回転しながらタンクハーフボディの踵部分を頭へと叩きつけ、動きが止まったところに掌打を叩きつけ、
「破ぁ!」
徒手空拳技《陽》の基本技の一つである発勁を撃ち込む。
気を使った技は生身でも仮面ライダーの姿でも大して変わりはないだろう、そう考えて居たが、
「グギャァ!」
「あれ?」
必殺技を使うまでもなく体に大穴を開けて
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