一話目
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ガチャポイントや賞金を大きく入手することが可能です』と書かれている。
「なるほど、オレ達は賞金稼ぎ兼傭兵みたいだな」
時にはぐれ悪魔を倒して、時にどこかの勢力に味方して賞金やガチャポイントを稼いで行く。確かに、賞金稼ぎであり傭兵でもある。
「そこはせめて、バウンティハンターにしない?」
「そっちの方が聞こえが良いか」
詩乃の言葉にそう返しながら自分の手に入れた能力を思い出しつつ二つ目のビルドファンを詩乃へと差し出す。
「渡すのが遅れたけど、これはシノンの分のビルドファン」
渡されたビルドファンを見ると、どこか嬉しそうな微笑みを浮かべながら、
「ありがとう、四季」
渡されたビルドファンを抱きしめながら嬉しそうに告げる詩乃。まあ、その後でフルボトル差し込めばバイクになる事を教えた時には通常のスマホよりも高性能な機能に流石に絶句していたが。
互いに番号とメールアドレスを交換した後、先ほどのメールに続けて届いていた二通目のメールを開くと、そこには。
「明日から駒王学園に入学、か」
「四季が新しい子を召喚しても其処に通う事になるらしいわよ」
どこか『新しい子』と言う部分の、言葉に棘がある気がするがそこはスルーしておく事にした四季だった。
まあ、先ほどの十連の中にも無かったので暫く新しい仲間の召喚はできないだろうし。
仮面ライダービルド兼徒手空拳技《陽》の使い手として前衛を自分が、スナイパーとして詩乃が後衛を担当して暫くは二人でやっていく事になるだろう。
そんなことを考えていると、詩乃は思い出したように告げる。
「ところで、冷蔵庫の中に何も無かったんだけど」
「寧ろ、今のオレ達にはそっちの方が重要だよな」
ここに来る前にキッチンによってらしい詩乃は冷蔵庫の中を確認していた。その結果、分かったのは何一つ食材の入っていない冷蔵庫。寧ろ、空っぽのため、今は電気代の無駄と言ったところだろう。
まあ、昨日まで無人だった家に食料がある方が変なのだろうが、早めに買い物に行かなくては店が閉まってしまう。
今日の夕飯と明日の朝食はまだ何とかなるが、明日は学校なので昼食が拙い。
「取り敢えず、通帳とカード探して買い物に行こうか」
「あ、私も行くわよ」
「いや、ビルドファンが有るから一人でも大丈夫だけど」
つ
「四季、この辺のお店の値段は知ってるの?」
「え? い、いや、全然」
必要な物以外は行ってみて安い物を買えば良いかと思っていたのだが、詩乃からはジト目で睨まれてしまう。
「幾ら入ってるか知らないけど、少しでも節約しないとダメよ」
「ごもっともです」
賞金首のはぐれ悪魔を狩れる機会はそうないと思うのだから、今は少しでも節約す
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