ペルソナ3
2054話
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友人と一緒にってのは、そこまで珍しい事じゃないし」
そういうゆかりの笑みは、寂しさとかそういうのはなく、今の状況を心の底から楽しんでいるというのは明らかだ。
……普通、自分で納得したつもりでも、自分以外に恋人がいるってのは色々と思うところがあってもおかしくないんだが……ゆかりはその辺り、しっかりと割り切っているように思える。
俺にとっては嬉しい事なんだが……
「正直なところ、ゆかりがこんなにあっさりと俺との関係を認めるとは思わなかったな。……色々と特殊だろ?」
ふと、そう呟く。
実際、恋人が10人以上おり、その全員と同棲しているという俺は、どこからどう見ても特殊……もっと悪く言えば異常だろう。
それこそ、普通ならそう簡単に受け入れられる筈もない。
だが……ゆかりは、そんな俺との関係を予想していたよりも早くに受け入れたのだ。
特にゆかりの場合、母親が男との関係で色々とあっただけに、余計に不思議だ。
「そうね。私も自分で不思議に思うわ。……けど、アクセルの事を知れば知るほど、それが不思議じゃないように思えるのよ。それに……その、アクセルの夜の貪欲さを考えると、正直私だけだと身体が保たないってのが十分に分かるもの。独占欲を発揮して、その結果身体が壊れるなんて事になったら、私だけじゃなくてアクセルも後悔するでしょ?」
「それは否定出来ないな」
実際、昨夜はかなり……いや、そんな言葉では表現出来ないくらいにセーブしても、結局ゆかりは最後には気絶するようにして眠ってしまったのだ。
ああいうのが続けば、どうなるか……そして、俺の理性のタガが外れたらどうなるか。
それは、考えるまでもないだろう。
「だから、私はアクセルを受け入れたの。……でも、今日はせめて美鶴先輩との待ち合わせまではアクセルを独占させて貰うから、そのつもりでね」
そう告げると、ゆかりはそっと唇を重ねるだけのキスをしてくるのだった。
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