暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2054話
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まれていると言ってもいいだろう。
 ……ちなみにコロマルにも多少の金が出てるんだが、それは俺が預かっている。
 コロマルの餌代とかボールとかの玩具を買う金に使っている。
 ともあれ、そんな風に金を稼いでいる俺達だけに、ブランドものの紅茶のカップを買うという真似はゆかりにとって難しくなかったのだろう。

「こうして見ると、何か不思議な感じがするわね」

 ホテルを出た後、すぐにゆかりを部屋まで送っていってもよかったのだが、もう少し2人で一緒にいたいというゆかりの言葉に、俺達は街中を歩いていた。
 夜程ではないにしろ、イルミネーションは昼でもそれなりに綺麗に見える。
 そんな中を、ゆかりは少しだけ面白そうに歩いていた。

「何がだ?」
「ほら、だって……本当なら私達、今頃は学校で授業を受けてる筈でしょ?」
「そうだな。今の時間なら……世界史か?」
「そんな時間に、こうして街中でデートしてるんだから。……それも、朝帰りで。何て言えばいいのかしら。現実感がない? うん、そんな感じ」

 ゆかりの言いたい事も、一応分からないではない。
 基本的にゆかりは真面目で、授業をサボったりするといった真似はしない。
 だからこそ、今の状況にどこか不思議な感じがしているのだろう。

「不思議な感じか。……そういう意味だと、それこそ影時間とかがこれ以上ない程に不思議そうな感じがするような気もしないか?」
「それは……そう言われればそうかもしれないけど、影時間とこうやってデートしてるのは違うでしょ」

 少しだけ呆れたように言うゆかり。
 そんな風に街中を歩いていると、やがて公園を発見する。
 ……もっとも、日中であっても今日はクリスマスだ。
 大学生と思われるカップルや、社会人、フリーター……中には俺達と同じく学校をサボっている高校生と思しき者達も、公園にあるベンチに座って恋人同士の甘い一時をすごしている。
 公園の大きさに比べてベンチが多いのが若干不自然だが……もしかして、クリスマスだからこそ、ベンチを多めに置いたとかなのか?
 まぁ、ポロニアンモールは商業施設だし、その辺りの事情を考えればそういう風にしてもおかしくはない。
 恋人同士の雰囲気を盛り上げ、その結果として何らかの商品を売るという風に。
 幸い、ベンチの中の幾つかは空いていたので、それに座る。

「私が言うのも何だけど、学生らしい人って、今日学校どうしたのかしらね」
「冬休み間近の今なら、別に無理に学校に行かなくてもいいと判断したんだろ。実際、最近は授業も息抜きに近い感じの奴が多かったし」

 勿論ある程度普通に進んでいる授業もあるのだが、中には完全に自習としているような授業もある。
 それだけに、別にサボっても問題はないと判断した者も多いのだろ
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