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深海生物を試食
第一章
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               深海生物を試食
 フートは資源保護組織探索科の人にある任務を与えられた、その任務は一旦どういったものかというと。
「えっ、今度はですか」
「そうだ、深海生物を片っ端から口にしてだ」
「食べられるものを探せというんですね」
「新資源を探してもらいたい」
 こう言うのだった。
「それが今回の君の任務だ」
「そうですか」
「食料資源の探索は重要だ」
 このことは言うまでもないとだ探索科の人はフートに話した。
「そのことは君もわかっているな」
「はい、食べられるものが多ければ」
 それだけだとだ、フートも答えた。
「人類は沢山そして長く生きられます」
「ジャガイモがそうだな」
「ジャガイモが欧州に入ってですよね」
「人々の腹を満たしてだ」
 その結果だというのだ。
「奥州の人口は増えたのだ」
「食べられる人が増えて」
「食べられることを一つでも多く見付けることだ」
「それが人類を救うことになりますね」
「だからだ、君は今度はだ」
 まさにというのだ。
「いいな、深海生物を片っ端から食べてだ」
「食べられるものをですね」
「探してもらう、美味しい食べ方もな」
「わかりました」
 それならとだ、フートも頷いてこの任務を受けることにした。そうして実際に彼の前にすぐにだった。
 彼がこれまで見たこともない様な深海魚や深海生物が並べられた、彼はその一言で言うとグロテスクな外見の生物達を見て探索科の人に言った。
「どうも」
「凄い外見のものばかりだね」
「はい」
 まさにとだ、彼はその生物達を見つつ探索科の人に話した。
「アンコウも深海魚ですが」
「あれも深海魚だがね」
「普通に食べられているからですね」
「そんなものは出ないよ」
 そうだというのだ。
「君は今回はあくまでね」
「これまで誰も食べたことのない」
「そうしたものを食べてもらうよ」
「凄い形の海老や蟹もいますね」
 それこそ嘘みたいな、誰がこんなものを創造したのかわからない位までのものだ。
「お魚だけでなく」
「ダイオウグソクムシもあるね」
「あの話題の」
 何年も何も食べなかったというその生物もいた。
「これもですか」
「食べてね」
 そしてというのだ。
「食べられるかどうかをね」
「確かめるんですね」
「そうしてね」
 是非にと言うのだった。
「これからね」
「はい、食べさせてもらいます」
「事前に毒のチェックはしているから」
 それはというのだ。
「安心して食べてね」
「毒がある種類もいるんですか」
「いるよ」
 深海生物にもというのだ。
「だからね」
「そうした生物のチェックはですか」
「もうしてあるよ」
「それは有り難いですね」
「うん、河豚
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