第44話 リーファの決意
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全域を哨戒出来るはずが無いですから』
『確かにあり得る話だが、フェザーン回廊付近まで来て首尾良く伯爵の亡命を阻止したとして、その後どうやって帝国へ帰るのだね?』
『元来た道を帰るのは、よほどの者以外は行わないでしょう。そうなれば、艦艇を爆破処分し、人員だけをフェザーン船籍の貨物船にでも移動してフェザーン経由で帰還可能です』
『なるほど、固定観念を捨てねばならん訳だ』
『作戦の為なら、艦艇の一隻や二隻など捨てても惜しくないはずです』
『判った、中佐、私からクブルスリーに連絡を入れておこう』
『お願いします』
そうしたら、直ぐに本部長が連絡してくれたんだけど。翌日次長室へ呼び出されて、叱責されたんだよね。
『アッテンボロー中佐入ります』
入ったら、ムスッとしているクブルスリー中将と、したり顔のヴィオラが居たんだよね。
『中佐、私は昨日、ヘルクスハイマー伯爵については特別扱いしないと言ったはずだが』
『確かにそう伺いました』
『出は何故、シトレ本部長から、護衛の艦隊を出せと連絡が来たのかね?』
『次長閣下、アッテンボロー中佐の越権行為は明白ですぞ』
『幾ら本部長のお話でも、現在の統合作戦本部の行動を決めるのは小官である、本部長閣下が現役復帰までは、例え本部長閣下でも横紙破りはして欲しく無いのだよ。中佐、此が軍隊と言うものだ』
『そうですぞ、中佐は新婚でも未だに同衾して居ないそうでは無いですか、
休暇でも取って休んだらどうですかな』
セクハラ言うな、メタボのヴィオラめ!!と思いましたよ。
それに、クブルスリー中将は杓子定規すぎで、原作でフォークに撃たれたのかも知れないと感じたよ。
『中佐、以上だ、帰って宜しい』
『はっ』
はらわたが煮えくり返る思いでしたがじっと我慢で、返事して席へ帰りましたよ。
その姿見てワイドボーン先輩が来て話聞いてくれたら、悪知恵を授けてくれましたよ。
『おい、リーファどうした?』
斯く斯く然然で、今までの事を話しましたよ。
『ふむ、ヴィオラの奴が入れ知恵したな』
『なるほどね』
『向こうさんは40前で未だ中佐、俺達は20前半で中佐だ、嫉妬も有るわ』
『それでも、次長が彼処までとは』
『それは、あれだな、あの人は公明正大だから、俺達の横紙破りが軍隊組織を悪くすると考えたのだろうな』
『しかし、この時期とは、熟々タイミングが悪いですよ。下手すれば、亡命失敗ですよ』
まさかあの時、このままだと完全に失敗すると原作知識で言う訳にも行かなかったんだけど、流石はワイドボーン先輩だったね。
『其処でだ、本来艦隊派遣の決裁権は統合作戦本部長に有るんだけど、
本部長が決済しないでも動ける方法があるんだな』
『それは?』
『
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