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ロボスの娘で行ってみよう!
第44話 リーファの決意
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『しかし、敵は何をするか判らないのですから』

『閣下、お時間です』
『ああ。もうそんな時間か、悪いが中佐、この兼は近隣の星系守備隊から2隻も向かわせれば、事足りだろう』

『閣下!』
『私は貴官がロボス宇宙艦隊司令長官令嬢だからと、特別扱いする気はないから、そのつもりでいて欲しいものだ。無理を通せば道理が引っ込む事はしないからね』

クブルスリー中将は公明正大なんだけど、此処では悪い方に流れたよ。しかも何故か副官がヴィオラ中佐だったから、更に最悪だったよな。副官はウィッティだったはずだけど、彼はどうしたんだと思ったね。

あーあの時は、まさか指向性ゼッフル粒子だけじゃなく、皇位継承を根底から覆るとか、追撃艦の艦長がラインハルトだとか言えないから、校長や親父みたいに我が儘通してくれ無いからね。私は、クブルスリー中将は殆ど接点無いから、杓子定規に公平性を殊更主張してきたからね。

フォークの野郎のせいで、校長と親父が撃たれて入院の結果、危うくラインハルト捕殺が出来なく成るところだったよ。今回ばかりは、贔屓されていたのが裏目に出たね。

仕方が無いので、グリーンヒル中将の元へ行って話したら、艦隊派遣に二つ返事でOkくれたんだけど。統合作戦本部の命令がないと駄目だからと言われたので、お見舞いついでにシトレ本部長に相談しに行ったら、話聞いてくれた上に、あとで色々とバックアップしてくれたんだよね。

『本部長、お疲れ様です』
『おう、ロボス中佐、いや今はアッテンボロー中佐だったな』
『一応ですけど、エヘヘ』

『それで、相談事はなにかな?』
『えっ?』
『私は、此でも教育者だったからな。生徒が何を言いたいかぐらいは判るつもりだ』

『流石校長ですね』
『煽てても何もでんぞ』
『はい、ヘルクスハイマー伯爵亡命なのですが』

『うむ、聞いている、でそれがどうしたのかね』
それから、新兵器のことや、宮廷闘争のことや、追撃の可能性が有ることを言ったんだよな。
『なるほど、中佐は亡命を阻止する為に帝国が思い切った手を行うという訳か』

『はい、一番簡単なのが、宇宙海賊の仕業に見せかけて、襲撃する』
『しかし、それなら、星間パトロールでも対処可能だな』
『そうです。それならば、フェザーンから多数の仮装巡航艦で追撃する可能性も有ります』

『その辺は正しいかも知れないな』
『はい、更に超大型貨物船内に艦艇を搭載し同盟領内で放ち襲撃する』
『伯爵の持つ新兵器と情報が重要で有ればあるほど、あり得る話だ』

『もう一つは、イゼルローン回廊側から同盟領へ侵入し辺境星域を通過しての襲撃です』
『うむー』
『回廊さえ抜けてしまえば、広大な宇宙空間です、隠れるところは幾らでも有りますし、我が軍や星間パトロールが
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