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レーヴァティン
第五十五話 歌での戦いその二

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「それでか」
「拙者が騎士団然り」
「他の騎士団もか」
「迎え入れられれば」
 その場合はというのだ。
「迎え入れてでござる」
「戦っていくべきか」
「左様でござる」
「質もな、本当にそうだよな」
「柄の悪いならず者が兵隊だとね」
 淳二も言う、そうした兵達について。
「よくある話じゃない、その辺りのならず者やら山賊や海賊やらを入れてね」
「兵隊に仕立てて戦うか」
「そんな連中が兵隊になったら」
「それこそやる気もないしな」
「戦場じゃ逃げるし」
 それにというのだ。
「悪いこともするし、傭兵だってね」
「ああした連中もそうした奴多いな」
「だってね」 
 それこそとだ、淳二は久志に傭兵になる者達について話した。
「この世界じゃましでもね」
「基本傭兵はか」
「仕事、儲ける為にやってるから」
「儲ける為には略奪もするか」
「若し雇い主、領主なり街なりが報酬を支払えないと」
 こうした場合は時々でも起こる、報酬を目的として戦っている彼等がそれが得られないならどうなるかというのだ。
「どうなるかはね」
「言うまでもないな」
「そうだよね」
「略奪でもしないとな」
「稼ぎを得られないから」
 それ故にというのだ。
「それもするよ、悪質な傭兵だとそれこそね」
「最初からだよな」
「略奪に走るし」
「むしろ戦うよりもな」
「この世界では確かにおいら達が起きている世界よりはずっと平和でも」
「悪人は何処でもいるからな」
「これは人種や職業、趣味に関わりないよ」 
 まさに個人によるというのだ。
「傭兵も悪人がいてね」
「そうした連中が略奪に走ったりとかか」
「あるからね」
「注意しないと駄目か」
「悪質な奴は最初から入れない」
 そうあるべきだというのだ。
「それこそね」
「それが大事か」
「うん、そういうことだよ」
「兵隊は質のいい奴を選んでそうして」
「訓練も規律も叩き込んでね」
「そうして数を揃えるべきか」
「そうあるべきだよ」
 まさにというのだった、淳二も。
「さもないと統一どころじゃないから」
「戦う傍から民衆の支持を失うか」
「略奪とか民衆にとっては迷惑だからね」
 このことは言うまでもない、言うならば武装し権力に守られた強盗達だ。その様な者達なぞ民衆にとっては災厄そのものだ。
「それでだよ」
「規律の取れた軍隊か」
「それが一番だよ」
「自衛隊とか日本軍がいいか」
「極論すればね」
 淳二はこう久志に答えた。
「ああした軍隊であるべきだよ」
「訓練も規律も厳しくか」
「そうそう、しかもね」
「しかも?」
「自衛隊より日本軍の方がいいね」
 参考にするならとだ、淳二は久志に話した。
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