第38話
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「加えて私達の場合父様―――”匠王”の娘が直々に作った商品というネームバリューもあって、今の所毎年収益が上がっている状況です。……ただ親の七光りみたいに感じますから、素直には喜べませんが……」
「う〜ん、実際にセティ達の恩恵を受けた事がある俺達からすれば、そうは思わないけどな……」
「……そうですね。それに幾ら親が優秀な技術者とはいえ、子供まで優秀な技術者であると限らない事は実際にセティさん達が作った商品を買う人達も理解しているでしょうし。」
「フフ、二人ともありがとうございます。」
シャマーラの後に困った表情で答えたエリナの推測を聞いてそれぞれフォローの言葉を口にしたリィンとアルティナにセティは微笑みながら答えた。
「アンケート、お疲れ様。それとついでにアルティナとクラウ=ソラスの件で頼みたい事があるのだが………」
「あ……そう言えば、そろそろの時期だね。」
「ええ。―――エリナ、シャマーラ。私はリィンさん達に対応をしているから、貴女達二人で”いつもの”をお願いしてもいいかしら?」
リィンの言葉を聞いてある事を思い出したシャマーラは目を丸くし、セティは頷いた後シャマーラとエリナに指示をし
「は〜い!」
「わかりました、姉様。それでは、アルティナさん。」
「――――了解しました。皆さん、少しの間だけ席を外させてもらいます。」
指示をされた二人はアルティナと共に地下室へと入って行った。
「えっと……?」
「アルティナは何の為に二人と一緒に地下室に行ったの?」
一方その様子を不思議そうに見ていたユウナは首を傾げ、ゲルドはセティに訊ねた。
「クラウ=ソラスのメンテナンスと、後はクラウ=ソラスを操っているアルティナさん自身の定期健診ですね。」
「へ……”クラウ=ソラス”って、確かアルの……って、セティ先輩達があの黒い傀儡のメンテナンスをしていたんですか!?」
セティの説明を聞いたユウナは呆けた後驚きの表情でセティに訊ねた。
「ええ。他にはクラウ=ソラスの強化や改良等も行っています。アルティナさんがクラウ=ソラスとシンクロした時の追加武装をアルティナさんに頼まれていて、それが完成した為確かアルティナさんの入学時に送ったはずですが……」
「ハハ、ちゃんと届いていたさ。実際に実用できるようになったのは2週間くらいかかったようだけど……」
セティとリィンの話を聞いたユウナ達は冷や汗をかいた。
「それにしてもよくメンテナンスができましたね………僕達はアルティナの出自についてあまり詳しくありませんが、確かアルティナは”貴族連合軍”が雇っていた結社のような”裏”の勢力に所属していたんですよね?そんな所が開発した未知の人形を解析して、
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