第38話
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情で指摘し、その様子を神剣から見守っていたアイドスは苦笑していた。
「そう言えば……演習地でも気になっていましたが、もしかしてユウナさんはセシル様とお知り合いなのですか?」
「うん。セシルさんの実家があるアパートはあたしの実家があるアパートでもあるから、セシルさんはご近所さんで昔からの付き合いなの。」
「そうだったのか………」
アルティナの疑問に対して答えたユウナとセシルの意外な関係を知ったクルトは驚きの表情を浮かべた。
「それで今日はどのような要件で我が社に?リィンさん達――――第U分校が”特別演習”の為にクロスベルを訪れている事は知っていますが……」
「っと、そう言えば先に要件をすまさないとな。」
セティの疑問を聞いたリィンはセティ達に必須要請の中にある店舗の聞き取り調査で訊ねた事を説明した。
「なるほど……その為にわざわざ我が社に。ヴァイスハイト陛下の事ですから、私達とリィンさん達を再会させる為に敢えてこの要請をリィンさん達に回したのでしょうね……」
「アハハ、確かにヴァイスハイト陛下だったらありえそうだね〜。それにしても”特務活動”って、何だかどこかの活動と非常に似ていて、親近感が湧いてくるよね〜。」
「ん〜〜〜〜………あっ!キーア、わかった!ユウナ達は今、ロイド達やミシェル達の真似っこをしているんだ!」
事情を聞いたエリナとシャマーラが苦笑している中首を傾げて考え込んでいたキーアは無邪気な笑顔を浮かべて答え、キーアの推測を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいた。
「相変わらず普通なら口にしにくい事を躊躇わずにストレートに口にする方ですね。」
「キ、キーアちゃん!そういう事はわかっていてもせめて、ユウナさん達の前では言ったらだめだよ。」
我に返ったアルティナはジト目でキーアを見つめ、シズクは焦った様子でキーアに指摘した。
「ハハ……そういう訳だから、忙しい中悪いとは思うが、少しだけ教えてくれないか?」
「ええ、構いませんよ。―――エリナ、収益のデータを持ってきてくれる?」
「わかりました、姉様。」
リィン達はエリナからアンケートの答えを受け取った。
「ありがとうございます。……えっと………」
「必要な情報は揃っていますね。」
「………ここまでの収益と来客者数があるんですか。帝都にあるRFストアを凌駕しているような……」
受け取った情報が予想以上である事にクルトは驚き
「ま、何といってもゼムリア大陸で”工匠”達が集まっているのはクロスベルだけだからね。わざわざ外国から工匠(あたし達)の商品を手に入れる為にたくさんのお客様が”工匠特区”もそうだけど、あたし達の会社にも来てくれるんだ。」
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