第38話
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けで、旧市街を発展させたのは旧市街の人達の努力の賜物ですよ。」
一方ユウナの賛辞にシャマーラとエリナは苦笑し
「―――それよりも貴方はお父様の事をご存知のようですが、どなたからお父様の事を伺ったのでしょうか?」
「あ……名乗るのが遅れてしまい、申し訳ありません。――――ヴァンダールが次子、クルト・ヴァンダールと申します。皆さんの父君―――ウィルフレド卿や母君であるセラヴァルウィ夫人については兄ミュラーから伺っています。」
「あら……」
「あ、クルトさんはミュラー中佐の弟さんなんだ。道理で父さんやあたし達の事を知っている訳だね〜。」
「……今までの様子からして、クルトのお兄さんは顔が広いのね。クルトのお兄さんはセティさん達のご両親やクロスベルの王様とも知り合いみたいだし。」
セティの質問を聞いて自己紹介をしたクルトの話を聞いたセシルとシャマーラは目を丸くし、ゲルドは興味ありげな表情を浮かべてクルトを見つめた。
「兄が巻き込まれた”とある事件”でたまたま、ヴァイスハイト陛下達も巻き込まれて、その時に兄が知り合ったようなんだ。」
「フフ、ちなみにその事件にはわたくしのお姉様やレン教官も巻き込まれたとの事ですから、クルトさんのお兄さんであるミュラー中佐はお姉様達とも知り合いですわ。」
「そうなんだ………えっと……それで貴女が”キーア”なのね?」
クルトとセレーネの説明を聞いて目を丸くしたゲルドはキーアに視線を向け
「うん!ゲルドの髪、雪みたいに真っ白でとってもキレイだね〜♪」
「フフ、わたしも最初ゲルド義姉さんの髪を見た時は見惚れちゃった……」
「髪もそうだけど容姿もとっても綺麗だから、ゲルドは男の子達にモテモテなんでしょうね………―――ハッ、もしかしてもう恋人ができたから私達に紹介する為にクロスベルに来たのかしら?お相手はやっぱりリィン君?それともクルト君かしら?」
視線を向けられたキーアは興味ありげな表情でゲルドを見つめ、キーアの言葉にシズクは微笑みながら答え、セシルもシズクの意見に同意したがすぐにセシル独特の”天然”らしさをさらけ出し、それを見たその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「お、お義母さぁん……」
「ア、アハハ……久しぶりに出ましたね、セシルさんの”天然”っぷりが。」
「フフ、懐かしいですわね。」
「というか”やっぱり”ってなんですか、”やっぱり”って!?ヴァイスハイト陛下といい、セシル様といい、俺をどんな風に見ているんですか……」
(間違いなく多くの女性を虜にする男性である事は理解していて、言っているのでしょうね……)
我に返ったシズクは疲れた表情を浮かべ、ユウナは苦笑し、セレーネは懐かしみ、リィンは疲れた表
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