224部分:ラグナロクの光輝その七十八
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もまた何もしなくてよいのだな」
「ニーベルング族が潰えましたから」
パルジファルはそれにも答えた。
「何も心配はいりません。ニーベルング族が潰えた今アルベリヒ教団も同じです。彼等もまた滅んだのです」
「アルベリヒ教団もか」
「そういえばホランダー族だが」
彼等と縁のあるローエングリンからの言葉であった。
「彼等はどうなるのだ?」
「彼等とのしがらみが消え去るのは長い時間がかかるでしょう」
それがパルジファルの言葉であった。
「第四帝国、そして狂った科学者達の悪行は深い傷跡を残しています」
「それは容易には消えはしないか」
「残念ながら。ですがもう第四帝国はありません」
第四帝国もまた輪廻の中に消え去ってしまっていた。もう影も形もなかった。
「しかしそれもまた解決されていくでしょう」
「私によってか」
「はい、ホランダーとアースの血を受け継いでいる貴方によって」
パルジファルはジークフリートに顔を向けていた。
「もう血脈による因果は終わったのですから」
「ニーベルングは確かに終わった」
「ええ」
「そして今度はアース、そしてホランダーということだな」
「そうなるのです。全ては定められています」
「ニーベルングがなくなったのか」
ジークムントはふと呟いた。
「こうこれで。メーロトみたいな奴はいなくなるんだな」
「そして貴方達の様な運命の持ち主も」
「それでよかったんだな」
ジークムントはそれを聞いてまた呟いた。
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