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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百七話
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その日はキューガーデンへ行った。
キューガーデンは王立(国立)植物園であり、外では季節の花々が、温室では南国の植物が生い茂る。
とりあえず、円香のはしゃぎ様が凄かった。
まだ目覚めて数日。
コトバを教えたとはいえ、周囲のあらゆる物に興味がある時期なのだろう。
可愛いからいいけどね。
そのあとは少し市街地をぶらついて、ホテルへ戻った。
戻ったらいきなりアルシャーヴィン姉妹に抱きつかれたのは驚いた。
あと箒、そんな慈しむ目を向けるな。
少し皆と別れ、カンファレンスに呼び掛ける。
カンファレンスのスペックで半日。
スカイネットだって落とせる規模だ。
「橙。情報」
『了解。「カルタフィルス」について調べた結果と関係ありそうな項目をピックアップするよ』
ホロウィンドウに表示された情報を読み進める。
「カルタフィルス……ヨーロッパを放浪する本物の不死者…か…」
どうやら、本物、ご本人らしい。
情報源は………ブリティッシュ・マギ・アカデミー…?
『それ、魔法使いの教育機関らしいよ』
へぇ…ホグワーツ的な?
『どっちかと言えば魔法使いの互助組織だね。
魔法使いが自分の研究を断たせない為にいろんな研究結果を収集してるんだって』
なるほどねぇ…
『ちなみにそこのファイアウォール、ペンタゴンより硬いから』
まじで?
「つまりこの情報は正しいんだな?」
『どうかな?学内でも眉唾物っぽいよ。
現在の魔法では不死には至ってないんだって』
ふぅん…吸血鬼とか調べればいけそうな…
あぁ、いや、本当に不死クラスの吸血鬼はほんの一部か…
「カルタフィルス…最近はキメラを使う様子が目撃されている…?
キメラ? 実在するのか…?」
別のウィンドウにキメラに関する文献が表示される。
「そうか…。この世界の魔法って『魔法』なのかぁ…」
俺は絶対やらないな。だってキメラとか絶対キモいし。
「カルタフィルスの現在の容姿は銀髪…『現在の』?」
『それ以上はオンラインデータベースにはなかったよ』
なら仕方ない。
「アリス、稲荷」
『なに?一夏?』
『どうしました一夏様?』
「全機能解放。襲撃に備えろ」
吸血鬼クラスでも、オリジナルコアならいい勝負ができるだろう。
その間に俺が駆けつけられれば御の字だ。
『『了解!』』
できることは、やった。
願わくば、これが杞憂であればいいのだが…
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