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転生とらぶる
ペルソナ3
2053話
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転移が可能なんだよな。
 それこそ、1日で何ヶ国もの国に行くのも難しい話ではない。
 もっとも、パスポートの類がないままの移動なので、実際には入国管理法とかの違反ではあるのだが。

「それも面白いけど……その、今日はポロニアンモールで一緒にすごしましょ」
「そうか? まぁ、ゆかりがそう言うのならそれでもいいけど。……となると、映画は……普通のデートっぽい感じで、今日はあまり相応しくないか。ああ、そう言えばプラネタリウムが最近出来たらしいけど、そこに行ってみるか?」

 この時季にオープンしたのは、当然のようにクリスマスが近くなっているから、それを見越しての事だろう。
 クリスマスのデートでプラネタリウムに行くのが一般的なのかどうかは分からないが、ともあれ、ゆかりもそれには賛成のようだったので、俺達はプラネタリウムに向かう。
 当然だが、恋人同士、夫婦同士といった連中がそれなりにいたが、幸い俺達は上手い具合に並ばずに入る事が出来た。
 その後はイルミネーションで飾られているという並木道を歩いたり、クリスマスメニューを出している喫茶店で紅茶とケーキを楽しみ、今日と明日だけやっている映画があるというのを喫茶店のマスターから聞いて、ゆかりがそれを見たいというので結局映画を見る事にして……と、何だかんだとゆかりとデートしていると、やがて8時近くになる。

「ね、アクセル。今日の夕食は予約しておいたお店があるんだけど……いい?」
「……ああ、だから外国じゃなくてここでって言ってたのか。エスコートは任せるって言ってなかったか?」
「ごめんね。ただ、ちょっと……その、今日は特別な日にしたいから」

 自分で言っていて照れ臭くなったのか、ゆかりの頬が赤く染まる。
 寒さで……という可能性もあるかもしれないが。
 ともあれ、ゆかりがそう言うのであればと食事する場所は任せたのだが……到着したのは、予想外な事にホテルだった。
 いや、クリスマスなんだしホテルで食事をするというのは珍しい話じゃないし、俺達の稼ぎから考えれば、こういうホテルでの食事は全く問題ない。
 ……夜景を見ながら食事をするという意味では、寧ろクリスマスらしいのか?
 そうして予約をしていたホテルのレストランで、窓際の席での食事となる。

「凄いわね」
「……ああ」

 窓際だからか、窓から街の夜景がしっかりと見える。
 クリスマスという事で、イルミネーションによって飾られているという関係もあり、まさに幻想的と表現するのに相応しい光景だった。
 勿論、夜景を楽しむという点で考えれば、これよりも美しい夜景は幾らでもあるのだろうが……

「ああ、そう言えばいっそ火星とか月とかでクリスマスディナーを楽しむってのも思い出になって良かったかもしれないな」
「思い出
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