ペルソナ3
2053話
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、首を横に振る。
「悪いな、俺は24日も25日も約束が詰まってるんだよ」
「は? いや、ちょっと待て。24日は分かるけど、25日もか!? 誰と一緒だ!」
「さて、誰だろうな」
友近の反応を見れば分かる通り、現在のところ俺が美鶴と付き合っているという話は全く知られていない。
俺とゆかりが付き合っているという話は普通に広まっているので、もし俺が美鶴とも付き合っているという事を知られれば、間違いなく大々的に話は広まるだろう。
それがないという事は、今はまだ話が広まっていないのは間違いない。
……もし下手にその辺りの情報が知られれば、間違いなく俺は美鶴のファンクラブの面々に襲撃を受けていた筈だ。
特に美鶴をお姉様と慕う連中は……うん、まぁ、美鶴が俺と付き合う事になり、ホワイトスターで暮らすような事にでもなれば、そういう方面にも慣れて、楽しめるようになる……筈だ。
「もしかして、2日連続!?」
「その辺りは何とも言えないな。……それより、クリスマスで独り身ってのは、友近だけじゃないか?」
「え? いや、待て。ちょっと待て」
俺の言葉にこれ以上ないくらい動揺しながら、友近はその場にいる者達に視線を向ける。
順平に視線を向けるもその視線はすぐに逸らされる。
順平とチドリの関係は、それこそ見れば分かるのだから当然だろう。
有里と山岸もそれは同様で視線を逸らされ、話題を振った俺は当然のようにスルーした。
そうなると、この場に残っているのは宮本しかいないのだが……
その宮本は、そっと視線を逸らす。
だが、俺は宮本と同じ部活の順平から話を聞いて知っている。
最近宮本は西脇という幼馴染みの女と急接近しているらしい。
勿論正式に付き合っている訳ではないが……友達以上恋人未満。しかもそれの割合はかなり恋人側にあるらしい。
「な……な、何でだあああああああああああああああああああああっ!」
友近の慟哭が、廊下に響き渡るのだった。
もっとも、友近にも幼馴染みの女がいるらしいので、宮本を嫉むのはどうかと思うのだが。
「アクセル、待った?」
そう言い、ポロニアンモールでゆかりが声を掛けてくる。
クリスマスイブのデートに相応しい、気合いの入った格好。
もっとも、今日も学校で授業があったので、放課後になってから俺がゆかりを寮まで影のゲートで送っていって、俺も一度部屋に戻ってから着替えて、こうして改めてゆかりと待ち合わせをしたのだが。
「いや、俺も今来たところだよ。……ってのが、様式美だったか?」
「あのね。……ま、いいわ。それより、どう?」
そう言いながら、ゆかりは着てきた服を自慢げに見せる。
「ああ、似合ってる」
「もう、それだけなの
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