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とある3年4組の卑怯者
146 予行演習(リハーサル)
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らには後半のジャンプで4回転ルッツを行ったのだ。そしてスピンもまた佐野のような、いやそれ以上ともいえる高速回転で15回転は超えていた。
「な・・・!す、凄い・・・!!」
 二人は驚くのみだった。片山も豆尾の存在には今まで目に付けていなかったようで、彼の演技に心を奪われてしまった。
(す、凄い、私の予想を覆す凄さだ・・・。藤木と瓜原はあの豆尾亮吾という少年に勝てるのだろうか・・・?それとも豆尾が二人を差し置いて金賞を獲るのではないか?)
 片山は藤木と瓜原が金賞争いをするものだと予想していた。しかし、豆尾の存在はその二人を超えるものかもしれない。

 3年4組のクラスメイト達は羽田空港の飛行場に到着した。そこには花輪の自家用飛行機が飛行場に用意されてあった。
「それじゃあeverbody、乗ってくれ給え」
 皆は花輪家の自家用機に乗り込んだ。そしてパイロットが離陸の準備をする。
「藤木頑張ってるかな」
「きっと頑張ってるよ。藤木の特技なんだから」
 まる子とたまえはそのような会話をしていた。リリィは藤木が目標を達成のために賞を獲れるよう祈っていた。
(藤木君、もうすぐそっちに行くわ・・・)
 リリィは彼女自身は花輪が好きではあるのだが、スケートをする藤木の姿にも少し惹かれていたのだった。初めてスケートをする藤木の姿を見た時や、中部大会での藤木の演技に陶然とした時を経て・・・。
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