第八幕その八
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「このテーマパークもね」
「こんなテーマパークも」
「ないでしょ」
「はい、お池を見ても」
そこを見てもでした。
「おもちゃの船が浮かんでいて」
「動いているわね」
「それも面白いですね」
「こうしたテーマパークなのよ」
「おもちゃの国の」
「おもちゃのテーマパークなのよ」
「何か不思議ですね」
ここでこうも言ったテーマパークでした。
「オズの国にいるんだって思いました」
「このことでもね」
「はい、色々な不思議がある国ですね」
「私も不思議かしら」
ここで女王が笑って言ってきました。
「それなら」
「はい、蝋人形の女王様ですから」
「そうよね、私だってね」
笑顔で応えた女王でした。
「外の世界には絶対にいない人よね」
「とてもですよ」
「そうよね、蝋人形の身体の人間はね」
「本当にオズの国だけです」
外緒世界には絶対にいないというのです。
「僕の知っている限り」
「私はドウ一世陛下と似ていますかな」
キャンディマンはお身体にお砂糖をかけつつお話に入ってきました。
「あの方もキャンディのステッキを持っていますし」
「パンとキャンディの違いはあっても」
「それでもですね」
「言われて見れば似てるところありますね」
「お砂糖もありますし」
「そうですな、ですから仲もいいのです」
こう四人にお話するのでした。
「私とドウ一世陛下は」
「私もよ」
女王もにこりと笑って言ってきました。
「ドウ一世とは仲がいいの」
「同じオズの国の住人としてだけでなく」
「そうよ、変わった身体の持ち主同士でね」
「蝋人形、キャンディ、パンと」
「そうした身体だから」
「それじゃあ」
そのお話を聞いて言ったカルロスでした。
「かかしさんや樵さん達とも」
「はい、親しくして頂いております」
キャンディマンがにこりと笑って答えました。
「非常に」
「やっぱりそうですか」
「左様、非常にです」
さらにお話したキャンディマンでした。
「チクタク殿、つぎはぎ娘殿とも」
「じゃあお会いしたらお昼も夜も」
「親しくお話をして遊んでおりますぞ」
その時はというのです。
「寝ることもありませぬし」
「だからですね」
「左様、何もかもが」
「じゃあキャンディマンさんも女王様も」
「いつも仲良くしてるわ」
女王がカルロスに答えました。
「私達もね」
「このメリーランドで」
「そうしているわ」
実際にというのです。
「毎日ね」
「このこともオズの国のいいところでね」
教授もテーマパークの中でにこにことしています。
「色々な人達がいてね」
「その人達が皆ですね」
「仲がいいんだよ」
そうだというのです。
「この国にしてもね」
「そ
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