暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2052話
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との戦闘でも使えそうだという理由で、心の底から羨ましそうに呟く声が聞こえてくる。

「けど……何だか、悪役っぽいよね、この機体。ラスボスって感じで」
「……それは否定出来ないな」

 小さく呟かれた有里の言葉だったが、それは自然と周囲に響き渡った。
 実際、このニーズヘッグを見て正義の味方側だと判断する者は多くない……どころか、本当に少数派だろう。
 それよりは、間違いなく有里が言ったようにラスボス側の機体と認識する者の方が多い筈だった。
 それに俺達シャドウミラーも、今はともあれ、成り立ちとしては悪役側だったし。
 原作でもそうだったけど。

「だよな。良く言ってラスボス……もしくは、隠しボスとか裏ボスとか、そんな相手に見えるぞ、これ」

 比較的ゲームに詳しいだけに、順平のその言葉には実感がこもっていた。

「なぁ、アクセル。ちなみに他の機体はどんなのがあるんだ? 見せてくれよ」
「まぁ、いいけど。ただ、順平にとっては残念だけど、他の機体はニーズヘッグと違って魔力とか関係ない、普通の……って言い方はどうかと思うけど、科学技術だけの機体だから、影時間では動かないぞ?」

 そう告げると、その話を聞いていた順平が残念そうにする。
 まぁ、影時間じゃない時に人型機動兵器を動かしたらどうなるのか……それくらいは予想出来ているのだろう。
 残念そうにしている順平とは裏腹に、武治の方は真剣な表情になっていた。
 その気持ちも分からないではない。
 魔法技術や魔力といった風に、科学技術一辺倒ではないニーズヘッグとは裏腹に、ミロンガ改やサラマンダーのように科学技術で生み出された機体という事は、逆に言えばそれだけの科学技術を持っていれば同じような機体を作れるという事を意味しているのだから。
 同じ系統の技術を持っていればその機体を作れるというのは、それこそニーズヘッグでも言えるが……ペルソナやそれに関係する魔法技術が多少はあれど、やはりこのペルソナ世界の技術の根幹は科学技術だ。
 つまり、もしかしたら……本当にもしかしたら、この世界の技術でも人型機動兵器を作れるかもしれないと考えているのだろう。……アイギスとか作れる時点で十分高い技術を持っているとは思うが。
 いや、寧ろ人間大のサイズのアイギスはかなり作るのは難易度が高い。
 もっとも、アイギスの場合はペルソナを使わなければならないという関係上から、純粋に科学技術だけで出来ている、という訳でもないのだが。

「取り合えず見るだけでも見てみるか?」

 そう尋ねてみると、順平だけではなく他の面々……望月までもが、興味深そうに視線を向けてきた。
 いや、望月もかよと思わないでもなかったが、考えてみれば望月はニュクスの事を思い出すよりも前は、かなり好奇心が強い性格を
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