ペルソナ3
2052話
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い」
「……そうか」
正直なところ、そのくらいの日ではないかと予想してはいた。
次の春は迎える事が出来ないと、そう言っていたのだから。
どんなに頑張っても、2月の末だろうと。
「それで、アルマー君。ちょっと聞きたいんだけど、このロボットはどういう事が出来るのか教えてくれるかな?」
周囲の暗くなった雰囲気を変えようとしたのか、不意に望月がそう言ってくる。
「そうだな、どういうってのは……強さ的な意味でか?」
「ううん。それは聞かない方がいいと思う。強さ以外には?」
「……例えば、火星とかにはすぐに移動出来るぞ」
「何!?」
俺の言葉が余程意外だったのだろう。望月が何かを言うよりも前に、武治が驚きの声を上げる。
「アルマー、それは本当か!?」
「ああ。実際、この世界の火星にも行ってきたし。……なぁ?」
「え? ちょっと、そこで私に話を振るの!?」
まさか、ここで自分に話が振られるとは思っていなかったのか、ゆかりは驚愕の声を上げる。
「いや、何で話を振られないと思ったんだよ。ゆかりは、この世界の人間で最初に直接生身で火星に降り立った人物だぞ?」
「嘘だろ!? ゆかりッチ、そんな真似をしてたのかよ!?」
順平から驚愕の声が上がるが、他の者達も多かれ少なかれ同じような視線をゆかりに向けていた。
特に天田は、何だかんだとやっぱりまだ小学生だからか、歴史上初めて火星に降り立った人物という話を聞き、ゆかりに尊敬の視線を向けていた。
「いや、ちょっと……その、そんな風に見ないでよ。私が火星に下りたのは、アクセルが連れていったからであって、別に私の力でどうにかした訳じゃないんだから。それに、もし何かあっても大丈夫なように、足跡とかそういうのは全部消して分からないようにしてきたし」
まぁ、もし足跡とかが軽く残っていたとしても、そのうち何らかの理由で自然と消えるとか、普通にありそうだけどな。
「うおー……」
順平の口から流れる、どこか間の抜けた声。
それだけ、ゆかりが火星に行ったというのが衝撃を与えたのだろう。
いやまぁ、それも分からないではないけど。
この世界の人間にとって、火星に人を送るなんてのは、国家的プロジェクトでもまだ無理な話だし。
「ちなみに、他にも木星だったり、水星だったり、金星だったり……色々な場所に一瞬で行けるぞ。影のゲートじゃないが、人型機動兵器を転移させる技術は、シャドウミラーの十八番だからな」
「シャドウミラー凄えな」
どうやら、荒垣の目から見てシャドウミラーは十分凄いと感じたらしい。
「他には……そうだな、魔法を増幅させる効果もあるな」
「……それはまた、何とも羨ましい」
美鶴にとっては、シャドウ
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