第二章
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「いやあ、見付かってよかったわ」
「じゃあ大事に小脇に抱えてね」
「それか肩と肩の間に置くか」
「もう二度となくさない様に」
「そうしてね」
「気をつけるわね」
こうしてだった、フェーミネスは首を見付けてもらった。そうして皆にお礼のジャガイモ料理を振舞うことになった。
だがそのジャガイモ料理を食べながらだった、妖精の皆はフェーミネスが小脇に抱えている彼女自身が言う通り美少女の顔を見つつ彼女に問うた。
「あの、ちょっといいかな」
「首は無事に見付かったけれど」
「ずっと気になってたことあるけれど」
「ちょっといい?」
「ええ、何?」
フェーミネスは仲間達に応えた、彼女自身その首でジャガイモ料理を食べている。
「気になることって」
「いや、首なかったけれどさ」
「フェーミネス普通に喋ってたよね」
「言葉を発していたよね」
仲間の妖精達は彼女のこのことを指摘した。
「首別の場所に行っていたのに」
「サッカーグラウンドの倉庫の中にね」
「お口はそこにあったのに」
首ごとだ。
「そこにあったのに」
「何で喋ることが出来たの?」
「あの見ることも出来たよね」
「ちゃんと首も見えてたし」
「それだって言ってたし」
フェーミネス自身が首を確認したその時にというのだ。
「ちゃんとね」
「目がないのにね」
「首と一緒にあるのに」
「何で見えてたの?」
「そういえば僕達のお話も聞こえていたよね」
「ちゃんと」
「しかもね」
妖精達はフェーミネスにさらに話した。
「首の方は見えていなかったし」
「何でなの?」
「何処で話して何処で見て聞いてるの?」
「首がないのに」
「そういえばそうね」
言われてだ、フェーミネスもそのことに気付いた、今は小脇の首で喋って見て聞いている。匂いも嗅いで料理のそれを楽しんでいる。
「私首なくてもね」
「喋ってたし」
「見て聞いてたし」
「何でそれが出来たの?」
「どうして出来たの?」
「ちょっとわからないけれど」
「さて」
その小脇の首が怪訝な顔になった、そのうえでの言葉だった。
「どうしてかしら」
「いや、自分もわからないの?」
「ひょっとして」
「フェーミネス自身も」
「そうなの」
「ええ、どうしてかしらね」
首を傾げさせたまま言うフェーミネスだった、それでこう仲間達に言った。
「私もわからないわ」
「自分がわからないんだったらどうしようもないね」
「何か色々と変な話だけれど」
「何でそうなるのか」
「本当に意味不明だけれどね」
「どうしてかしらね」
そこがわからないフェーミネスだった、そして彼女はこの時からすぐにまた首をなくしたがその時もだった。首がない状態で喋って見て話すのだった。デュラハンとい
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