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リング
217部分:ラグナロクの光輝その七十一
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イムの中に入ったのであった。
「総帥」
 紫がかった赤の彩色の不気味な宮殿の入り口で六人はパルジファルに問うた。そこにはもう敵はいなかった。ただがらんとしていた。だが中にはえも言われぬ妖気が立ち込めていた。七人はその中で進むべき道を探っていたのである。だから六人はパルジファルに問うたのだ。
「ここまで来たが」
「次は何処に行けばいいのだ」
「真っ直ぐです」
 パルジファルは六人にそう答えた。
「真っ直ぐか」
「はい、道はそこにあります」
 彼は言う。
「ニーベルングまでの道は」
「よし」
「ならば」
「だが待て」
 六人はまだ警戒を解いてはいなかった。ここはクリングゾルの宮殿である。これも当然と言えば当然であった。

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