第43話 捕虜帰還とリーファ出撃
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ズらしきものをしたが、誰にも気がつかれなかった。ヘルクスハイマーの亡命を成功させれば、指向性ゼッフル粒子とエリザベート・フォン・ブラウンシュヴァイク、サビーネ・フォン・リッテンハイムの皇位継承に差し障りのある欠陥が判る訳である意味ジョーカーを得ることになるのであるから。
さらに、ヘルクスハイマーを追って、イゼルローン回廊から同盟領へ追撃をしてくる、ラインハルト艦長の巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンをフェザーン回廊出口付近で待ち伏せして、撃沈または捕獲すれば、ラインハルト、キルヒアイス、ワーレンを一気に消し去る事が出来るのである。
特にラインハルトは捕らえずに、待ち伏せ艦隊にローゼンリッターを配属し斧で真っ二つにすれば後で捕虜交換が有ったとしても、返さずに済むのである。捕虜交換と暗殺未遂事件が起こったために、亡命事件が起こらないかと思ったのであるが、こうして起こってくれたために、早速クブルスリー中将とグリーンヒル中将に説明するべく準備するリーファであった。
アッテンボロー家は夫婦共に完全に忙しく、夫婦生活は全く無し!リーファは統合作戦本部で11月1日に復帰したラップ少佐と共にクブルスリー中将のスタッフとして活躍中、アッテンボローはヤンの負傷のために第四艦隊から宇宙艦隊総司令部参謀に移ってグリーンヒル中将の元で各艦隊がパトロールに出る準備の真っ最中で忙しい。
リーファ自身、今回の同盟領潜入作戦がラインハルト捕殺の最大のチャンスだと踏んで準備出来るようにグリーンヒル中将に働きかけを行い、搦め手から許可を得ることが出来たため、毎日家に帰らずに宇宙艦隊総司令部に泊まり込みで準備をしている。
本来なら、ヤンかワイドボーンに参謀としてヘルクスハイマーを迎えに行き、ラインハルトを迎えて逝かす仕事を頼みたかったが、ヤンは入院、ワイドボーンは統合作戦本部の仕事で動けない状態では、今回は自ら出るしかないと、考えたのである。
諸処の根回しと準備を終えた、ヘルクスハイマー伯爵お迎え艦隊は形式上単なる訓練としてフェザーン回廊逆側の宙域まで数日行った後で戻ってくる航路を選択し、宇宙暦792年12月29日密かにハイネセン第一軍事ステーションから出港した。
ラインハルト捕殺を目標としてはいるが、現在の所イゼルローン回廊外へ出た帝国艦艇が認識できていないために、あくまで用心としての参加として誤魔化しを行っている。
指揮官にはリーファが特に頼んだラルフ・カールセン少将が就任。参謀長には第四艦隊から宇宙艦隊総司令部へ引き抜いたフィシャー大佐が就任。副参謀長にリーファ自らが就任。作戦参謀にラップ少佐とスールズカリッター大尉が就任。航海参謀にドールトン大尉が就任した。
更にリューネブルク准将に頼んでシェーンコップ中佐指揮のローゼンリッター第二連隊か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ