第三章
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「それを入れてやったのよ」
「そうしたらか」
「味に唸ってね」
「おまけにああなった」
「そうよ、ああした副作用があるから」
それでというのだ。
「私も滅多にというかね」
「使えないよな」
「私の天才そのものの料理の腕をさらに引き立たせてくれるけれど」
それでもというのだ。
「これまで殆ど使ってこなかったのよ」
「けれどああした連中にはか」
「使ってみたけれどね」
「効果てきめんだったな」
「幾らやりたい放題の連中でも往来のど真ん中で全裸で暴れたらね」
そんな事態を引き起こせばだ。
「捕まるからね」
「そこは麻薬中毒者と一緒だな」
「いい薬になったわ」
「ははは、薬どころか全員日本で完全に社会的に抹殺されたぞ」
再起不能になったというのだ。
「もうお日様の下に出られないわ」
「じゃあ成敗なのね」
「そうなるな、薬どころかな」
「そうなのね、じゃあそれでもね」
「いいか?」
「ええ、お店のお料理がまずかったら黙って帰って二度と来なかったらいいのよ」
それで済むとだ、レアンドラは連中の所業について目を怒らせて述べた。
「それでね、それをね」
「ああしてまずいまずいって店の中で暴れて喚くとかな」
「人間以下の行為で料理を食べる資格もね」
それすらもというのだ。
「ないわ」
「そうなるんだな」
「料理の取材か何か知らないけれど」
「取材にもマナーがあってな」
「食べ方についてもよ」
「マナーがあるよな」
「あれはもうね」
それこそとだ、レアンドラは顔を顰めさせて言った。
「ヤクザ屋さんでしょ」
「文字通りそうだよな」
「お店の中でまずいからって喚き散らすとか」
「化学調味料を使うなとか」
「私も使うわよ」
レアンドラは料理人としてクールに言った。
「健康に悪いといっても」
「使い過ぎないといいしな」
「味がよくなるならね」
それでというのだ。
「使うわよ」
「そうだよな」
「その人の考えはあっても」
「それを押し付けるみたいにな」
「叫ぶのはよくないし」
「それをお店の中でするなんてな」
「ヤクザ屋さんよ」
そうした輩の所業だというのだ。
「日本のマスコミ関係者はああなの?」
「ああした奴が多いらしいな」
「しかも徒党を組んでそうするから」
「だから日本じゃ人間の屑の巣窟呼ばわりされてるらしいぞ」
兵士はレアンドラにこのことを話した。
「マスゴミ、つまり廃棄物みたいな連中だってな」
「あんな連中ばかりだとそう言われて当然ね」
「あの記者の親父も酷かったしな」
「何様って態度でね」
「ああした連中は本当にだよな」
「何も食べる資格ないわよ」
レアンドラはあらためてこう言った。
「これでもう二度とこの国に来る
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