216部分:ラグナロクの光輝その七十
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
はい、かつて私がバルドルと呼ばれていた時」
彼は言う。
「その時一度このルートでニブルヘイムに入り込みニーベルングと戦ったのです。彼がまだアルベリヒであった頃に」
「ふむ」
「それが今再現されます」
「間も無く大気圏に突入です」
ワルキューレ達から通信が入る。
「衝撃に備えて下さい」
「いよいよか」
「これでニーベルングとも」
「おそらくすぐにベルセルクが来ます。ですが」
「そんなものはもう関係ない」
「今の我々は」
「ニーベルングを討つのみ」
六人の戦士達も言う。
「他の者に目をくれることもない」
「ただニーベルングを倒し」
「ラグナロクを終わらせる」
「はい。神々の黄昏を終わらせるのです」
(そして)
パルジファルは同時に心の中で言った。
(神々の時代は完全に終わり、私もまた)
だがそれは決して言わない。そのまま同志達と共に戦場に向かうだけであった。
「大気圏突入です」
またワルキューレ達から報告が入った。
「すぐ下に敵の宮殿が」
「あれこそまさしく」
「地上に降下したならばすぐに出ます」
パルジファルはそれを受けて仲間達に言う。
「そしてこのまま」
「うむ!」
「ニブルヘイムに入るぞ!」
「総員戦闘用意だ!」
降下しながら戦いに備える。そして遂に大気圏に突入しラインに入った。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ