214部分:ラグナロクの光輝その六十八
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?」
そう問うた。
「貴女達の館へ」
「はい、その館の名はフォールクヴァング」
「戦士達の館ですね」
「そうです。そこにおいで下さい」
「そして最後の戦いの前の安らぎを」
「わかりました」
こうして七人は彼女達の招きに応じてそのフォールクヴァングに来た。そこは白い巨大な宮殿であった。
「かってはこの館も我々アース族の宮殿の一つでした」
中は白亜で鏡により彩られていた。所々に光が跳ね返る。
「他にも多くの館があったのですが」
「ビルスキルニルにエギルヘイム」
「他にはギムレーも」
ワルキューレ達は語る。
「ですが今は」
「このフォールクヴァングのみとなってしまいました」
「左様ですか」
「アース族の者達も去り」
「今残っているのは僅かな者達のみです」
「それは貴女達も含めてですね」
「ええ」
ブリュンヒルテはパルジファルに答えた。
「最早この戦いでこのノルンの役目は全て終わりとなるでしょう」
「ニーベルングとの戦いで」
「そのニーベルングはラインで私達を待っていると」
「おそらくはニブルヘイム」
ワルキューレ達は七人を館の奥に導きながら言う。奥も鏡と白亜で白く輝いていた。全体的にかっての第一帝国のものを思わせる壮麗でありながら落ち着いた造りであった。彼等はその中を進んでいた。
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