ペルソナ3
2051話
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類の祖先が全滅する原因になった宇宙生物、修羅と呼ばれる戦闘狂の者達の王、遙か昔から地球を守ってきた守護神……そして、そんな連中よりも強敵の天才。そういう化け物染みた連中と、戦って、生き残ってきたのが俺とこの相棒、ニーズヘッグだ。1つの惑星を死滅に至らしめる程度の相手なら、まぁ……楽勝って訳じゃないが、何とかなるだろ」
「マジかよ」
俺の説明に、出て来たのは順平のその一言だけ。
だが、そんな順平の一言こそが、俺の言葉に真実味を与えていたのは間違いない。
……普通なら、邪神やらなにやらを倒してきたと言われて、はいそうですかと納得する方が難しいか。
それでも俺の言葉を冗談や妄想の類ではないと言われないのは、ニーズヘッグがそれだけの説得力を持たせているからだろう。
「それを信じるかどうかは、お前達次第だな。何も、俺の言葉を無理に信じろとは言わないよ」
「……1つ聞きたい」
順平を含めた面々にそう言ったところ、武治が口を開く。
「何だ?」
「アルマーのいる世界……その世界は、様々な世界と自由に行き来している。そのような認識でいいのだな?」
「そうだな、それで問題ない」
「ならば……ニュクスが目覚める前に、その世界にどれだけの人数を避難させる事が出来る?」
そう言ってくる武治の視線は、至極真面目なものだ。
冗談でも何でもなく、俺にそう言ってるのは間違いない。
「そうだな。ホワイトスター……俺達シャドウミラーの本拠地や、それこそシャドウミラーと繋がっている世界は幾つもあるから、それらを考えれば、受け入れるというだけなら、全く問題なく受け入れることが可能だ。最悪、ネギま世界やナデシコ世界……ああ、これは異世界の名前だな。その世界では、火星のテラフォーミングが完了したり、完了しつつあったりして、移住するのも不可能じゃないし」
そんな俺の言葉に、武治の表情に一縷の希望が宿る。
まぁ、この世界が駄目になっても、避難する場所があるというのは朗報だろう。
もっとも、だからといってこの世界の人間全員を避難させるような時間的な余裕はないし、何より……
「ただ、今の状況でそのような真似をするのは不可能だ」
「何故だ?」
この時、怒鳴るのではなく表面上だけでも落ち着いて俺に聞いてくるのは、武治の能力の高さを示していた。
もしこれがその辺に幾らでもいる普通の人間であれば、何故ここでそのような事を言う! と怒鳴りつけていたのは間違いない。
実際、順平や真田は何かを叫びそうになっていたのだから。
それでも実際に叫ばなかったのは、武治が叫ぶ前に口を開いたからというのも大きいが、同時に今の状況で喋っていいのは俺と武治だけだと、本能で認識していたのだろう。
「簡単な話だ。現在、俺はホワイ
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