ペルソナ3
2051話
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」
自信なさげに呟く武治だったが、まぁ、この辺は色んな人とあった経験の差というのもある。
勿論桐条グループ総帥として働いている武治だけに、決してその経験が少なかったり、未熟であったりといった訳ではない。
ただ、俺の場合は……色々な意味で、濃い人物と会ってきてるからな。
どうしても、その差は大きい筈だ。
「ともあれ……ここまで引っ張って勿体ぶるのも何だな。単刀直入に行こうか。俺は、言ってみれば……この世界の人間じゃない」
「は? それってどういう意味だ?」
単刀直入に言いすぎたのか、順平が理解出来ないといった様子で尋ねてくる。
あー……うん。自分と同じ世界に生きていないとか、そんな風に受け取ったのか?
「文字通りの意味で、別の世界だ。異世界、平行世界。そんな風に言った方が分かりやすいか?」
「……はぁ?」
唖然とした順平に変わってか、今度は真田が理解出来ないといった様子で告げる。
いつもであれば、こういう時は魔法を見せたりして俺が別の世界からやって来たって話を信じさせるんだが、このペルソナ世界ではそうもいかない。
普通に魔法を使っている俺を知ってるからこそ、既に俺の使う魔法について慣れており、俺の言ってる事が真実だという風には思われないのだ。
もっとも、だからこそこうして広い場所にやってきたのだが。
「今まではペルソナとは別の能力だとかそういう風に誤魔化していたが、俺の使っている魔法とかはこの世界のものじゃない。……もっとも、本当にこの世界にペルソナ以外の別の魔法とかがないのかどうかは……正直、分からないけどな」
今までの経験から考えると、この世界にもペルソナ以外のファンタジー的な能力があってもおかしくはないが……まぁ、それは今は関係ないか。
実はこの世界にあるファンタジー系の能力は、ペルソナ能力だけですと言われても、そうおかしな話ではないし。
「ともあれ、今まで俺と一緒に行動してきたお前達に、俺の使っている魔法がこの世界の魔法じゃないとか言われても、すぐには納得出来ない筈だ。そんな訳で……こんな物で、俺がこの世界の人間じゃないというのを、示す事にした」
そう言い、俺が空間倉庫から取り出したのは、ニーズヘッグ。
まぁ、ミロンガ改とかサラマンダーとかでもいいんじゃないかとは思うんだが、あっちはニーズヘッグと違って、完全に科学技術だけで作られている代物なので、影時間には使えないんだよな。
「これは……」
ニーズヘッグの姿を見て、そう呟いたのは誰だったのか。
今まで影時間の件で戦ってきた者にとって、俺が持つ魔法とかは、散々見てきたが故に、それを俺が異世界から来たという証拠だと言われても、とてもではないが信じられないだろう。
だが、ニーズヘッグ
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