第14話 テンプレ?よくあるよね(白目)
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が一言を零し、そして次の書類に目を向ける。
その書類には、こう記されている。
【妖精の尻尾の支部である誇り高き猿の尻尾を評議員の検束部隊へと惜しまずに協力する契約章】
「…これで妖精の尻尾の負担を無くせる、か。マカロフの爺さんと、レッドさんに何度も資金を送られたら迷惑になりかねないからな。自立するまで、と約束はこれで果たしたってことになるだろうなぁ…」
そう言葉にするタイバの表情は憑き物が晴れたような安堵の表情をする。
今まで膨大と言った資金を、レッド・パッペからもらうことが多く、SS級クエストなどの報酬を丸々もらうなどあった。本人は「返さなくていいから早く立派なギルドにしろよ」と言われたので、これで約束を果たせたということになる。
誇り高き猿の尻尾は総長であるタイバも含めての数十人にまで増えたが、それでも実力は他の魔道士とは変わらなかった。
実力も中級の魔道士たちが多く、タイバやタイバを超えた魔道士は多くない。
訓練を続ける者も居るが、それでもゆっくりしか進まない者もいる。当然だが、レッドも幼年期から体を鍛えて20歳になって漸く妖精の尻尾のS級魔道士の中で最強の一人になれたのだ。
まだ、彼のように強くなるものは居ないが、それでもタイバを超える者は居たりした。
それは格闘センスも行けば、その才能もあり天才と呼ばれたりする者だ。
だが、それで傲慢して修行を一時期済ましたり、サボる癖が増えたりした。
タイバはそれで頭を抱えたくなるが、それは個人の自由。ただクエストで痛い目に遭うことになるが…
サイヤ人は満足するまで強くなる者が多い。だから武人のように鍛え続ける者はサイヤ人の中では少ない。戦闘民族と呼ばれるのはその力が普通の魔道士よりも強力で戦闘狂という者が多いだからなのだが、レッドのように上を目指し続ける者の方が少ないのだろう。
だが、そういう者だからこそ、頂点に立てることが多い。
現にも、聖十大魔道のように強くなり続ける者もいれば、限界を超える魔道士も居る。
「…レッドさんのようになれ得るものはサイヤ人の中では少ないがな」
だが、タイバは強くなることに専念する。
それは総長だからというものあるが、一番の理由は”憧れ”だからだろう。
茜色の髪したサイヤ人、レッドと勝負したその日から――彼のように強くなりたいと思ったから。
彼の背中を任せてもらえる戦士になりたいと、そう思ったのだ。
4年前に、彼はサイヤ人の壁を超えた姿を見せてもらったときには歓喜に震えた。
その姿こそ、サイヤ人の頂点に相応しいと思ったことがある。
だが、それでも彼は強くなるというこ
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