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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
しょっぴんぐ
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待つ三人だったが、途中でアイズがあるものをとって来た。

「アイズ…いい趣味をしているな…」

「いやぁ…流石にどうかと思いますよヴァレンシュタイン氏」

そこでカーテンが開け放たれた。

白。一言で言い表すならばその一言に尽きるだろう。

レースとフリルをあしらった白いワンピースを纏う白髪の美幼女。

背中に純白の翼があったならば、誰もが天上の住人かと思っただろう。

そして若干諦めたような、悟ったような紅い目がそそる。

三人が無意識の内に唾をのむ。

「どうされました皆さん。僕の女装が下らなすぎて言葉も出ませんかそうですか」

やけっぱちのベルが自虐的なセリフを吐く。

その生意気な感じが更に三人を虜にするのだが、ベルは全く気付いていない。

「ね、ねぇ、ベル」

「なんですかアイズさん」

アイズがベルにある服を差し出す。

「へぇ…アイズさぁん?これを僕に着せるんですかぁ?」

「う、うん…だめ?」

「いえいえ。構いませんよ他でもないアイズさんの頼みですからー(棒)」

アイズから服を受け取ったベルがボソッと呟いた。

「好き者…」

言葉の意味はわからずとも、そこに込められた感情を察したアイズは、崩れ落ちた。

リヴェリアがその肩を叩く。

「大丈夫だ。ベルがお前を嫌うはずあるまい」

「ほんとう?」

「保証しよう」

なんとかアイズを立ち直らせたとき、試着室のカーテンが開いた。

ベルが、スカートの裾をつまみ、一礼した。

「お帰りなさいませ、ご主人様」

白いヘッドドレス。

黒い修道服の上から着用された白のエプロン。

そう、メイド服。メイド服である。

それもミニスカではなく、丈が長く露出の少ないヴィクトリアンメイドだ。

三人はぽーっと見とれていた。

己をじっと見つめる視線に対し、ベルは…

「いい御趣味をお持ちで」








side in

メイド服やらゴスロリやらを着せられた後、黄昏の館に帰って来た。

何故かメイド服のままで。

しかも間の悪い事に、門の前にロキが立っていた。

「おっほぉ!ベル!そんカッコどないしたん!?」

「うげ…ロキ…」

絶対いじられる…

「メイド服やぁー!かわええなぁ!
ええなぁ!ベルのメイド服!
ナイスやリヴェリア!褒めてつかわすでぇ!」

「ファミリアの経費で落としていいだろうか」

「ええよ!ゆるす!」

いや、ゆるしちゃダメでしょ…

「リヴェリア!今度は主神たるこのロキも連れて行きぃや!」

「いいだろう」

「良くないですよぉ…」

するとリヴェリアさんが僕とアイズ
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