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とある3年4組の卑怯者
145 前哨戦
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相手の実力を認めないなど、器が小さいぞ!!」
「う・・・」
「それに誰が上手いか下手かなど個人の主観によって異なる。自分の主観を他人に押し付けるな!分かったか!!」
「は、はい!!」
 住吉は気に食わなさそうに去った。
「片山さん・・・。すみません、喧嘩を止めてくれて」
「何、いいのだよ。こんな事でくだらん乱闘などフェアでないからな」
「はい・・・」
「藤木君、君の演技、楽しみにしているぞ。私は君と瓜原君がメダルを獲れると予想している。ただし、他の出場者達にも気をつけなければならないぞ。では君の練習の番を楽しみにしている」
 片山はギャラリーへと向かった。
(片山さん・・・。よし、絶対にここにいる多くの出場者に負けるわけにはいかない!絶対に応援しに来るリリィ達のために、無理をしてまで駅で僕を見送ってくれた笹山さんのために、僕を大会に出る事を勧めてくれた堀さんやみどりちゃんのために、僕に期待をしてくれている片山さんのために、そして、世界一を目指す自分のために・・・・!!)
 藤木はさらに燃えていた。そして控室に戻り、自分の練習の番を待つのであった。
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