第01部「始動」
第05話
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が欠けている。そう言われているように感じる。
考えていたらナノマシンが落ち着いた……声が聞こえる。誰?そこにいるのは誰?
「名前を教えてくれるか?」
私はラピス・ラズリ。エリナがそう言った。
「エリナというのは誰だ」
エリナ、は、私に名前をくれた人。
笑顔のエリナが浮かぶ。イヌの耳を持って笑ってる……喜んでくれるの?なら良い。
「何のために船に乗った?」
オペレーターの勉強の為。そうしたら皆が喜ぶ…アカツキがそう言った。
私がもっと上手くなれば、もっと楽になるって言った。だから頑張った。
「アカツキっていうのは誰だ」
ネルガルの会長。私はネルガルの研究所で生まれた。そして---修---エリナに引き取られた。
「ラムダは君の何だ」
ラムダは友達。二人で一緒に手伝うって約――――一緒に勉強した。
「これから君はどうする?」
学校で勉強する。その為に勉強した。
何を学ぶんだろう。ナノマシンの操作?艦戦訓練?
「ああ…………すまない。さよならだ-ラピス-」
!!
なんだろう……胸が痛い。痛い痛い痛い痛い痛い。チクチクする。嫌。聞きたく無い。さよならは聞きたく無い―――封…効かない!?――
「貴女が一番好きなのは誰ですか?ラピス」
!!
黒髪……顔を黒い物で覆った全身真っ黒な人が目蓋に浮かぶ。
あれは誰?
「ラピス。貴女の側に居たのは誰?居て欲しい時に真っ先に来たのは誰?」
頭が痛い…胸がチクチクするよ………ト…
真っ黒な人の口元が歪む。笑ってない…だけど違う。なんだろう……
『ラピスは困ってたんだ』
そうだ。困った…嫌じゃないけど……あれ?―――修…何故効かない!――うん。―トは困ってた?
「忘れちゃっていいのかい?彼はそれを望んでる…君が彼の為に何でもするんなら、君は彼を忘れないと駄目なんじゃないかな?でも………忘れちゃいけないよ。君が彼を必要とするなら、君は彼に何をしてあげる?考えるんだ。君が求める未来を、彼に言えば良い…勝手に決めるんじゃない、馬鹿野郎!!ってね」
私は――トの………私は、ア――に…
見上げた――は泣いていた。知っている。
あれは何時?初めて戦艦を落とした時だ。
――は心で泣いていた。見たくない。
――の心が私の胸を叩くから。ごめん。ごめんね。
守るから、私が護るから。私は、
「アキト」
『くっ』
目が開いた。
……少し驚いた。
眼前にアキトの顔があった。何時も付けてる、視覚補助を付けてないアキトの素顔が見える。表情が暗い。リンクを通したアキトの侵入が止まってる。
「アキト?」
『……ラピス。今からでも遅くない。俺を忘れるんだ』
「アキト?」
『………………ラピス』
「私はアキトに必要ない?私は不要?要
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