ペルソナ3
2050話
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線を返しながら、口を開く。
「多分、もう……次の春を迎える事は不可能だろうね」
「それって! もう、すぐそこじゃねえかっ!」
終わりの時間が、あまりに短かったからだろう。順平が半ば反射的に、そう叫ぶ。
だが、すぐに笑みを……ただし、明らかに強がっているといった事が分かるような、そんな笑みを浮かべる。
「な、何だよ。なら、倒してしまえばいいじゃねえか。今までだって、ずっとそうやって来たんだろ? なら……」
「無理なんだよ、順平君。ニュクスは、死なない命がないように、時の流れを止めてしまえないように、ニュクスを消すなんて事は、絶対に出来ない」
順平の言葉を遮るようにして、望月が呟く。
にしても、死なない命に時の流れを止める……か。
正直なところを言わせて貰えば……
「出来るぞ」
あっさりと、俺はそう告げる。
『っ!?』
まさか、幾ら何でもあっさりとそんな言葉が出てくるとは思っていなかったのか、それを聞いたこの場にいる面々は、全員が俺に驚愕の視線を向ける。
……いや、ゆかりのみは、俺が具体的にどのような存在なのかを知っているのもあってか、特に驚いている様子を見せないが。
「アルマー君。無理だと言ってるだろう?」
望月が俺にそう言ってきたのは、恐らく俺が強がっているのだと、そう思ったからだろう。
「地球にいる生命体を殺す程度の力を持った存在なんだろう? なら、俺ならどうにか出来ると思う。……望月、ニュクスの端末と呼ぶべきお前ですら、俺がどのような存在なのかを理解していない。それが、俺の特殊性によるもので……だからこそ、ニュクスが相手だろうが、俺はどうとでもする事が出来る」
そう、言い切るのだった。
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