ペルソナ3
2050話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
える? おい、まさかそれは、地球にいる全ての存在が消え失せる……って事じゃないよな?」
真田の言葉に、望月は俺の方を見る。
「そうだね。もしニュクスが復活しても生き残るとすれば……それは、アルマー君のような存在だと思うよ」
「……アクセルが?」
美鶴の視線がこちらに向けられる。
「さて、どうだろうな。ただまぁ……厄介な事になった、というのが俺の正直な気持ちだが」
復活すれば、この星にいる生命体全てが死ぬ。
そう言われても他の者達程に動揺しないのは……それこそ、今まで同じような相手を何度も倒してきたという経験があるからこそだろう。
修羅王、アインスト、ダークブレイン、バジュラ……そして、ネオ・グランゾン。
それ以外にも様々な相手と戦ってきた俺にしてみれば、1つの星を死滅させる程度の相手はありふれている……という表現は正直どうかと思うが、それなりに戦闘経験がある。
何だか、思いついた名前の中では、修羅王が若干見劣りしそうな気がするが、取りあえずそれは置いておくとして。
ただ、厄介なのは……今までそれらの敵と戦った時には、シャドウミラーの仲間がいた。
しかし、今は俺1人。
勿論ゆかりを始めとした仲間達がいるから、本当の意味で1人という訳ではない。
だが……1つの星そのものを死滅させるような相手と戦うのに、ゆかり達では明らかに戦力不足……言葉を飾らずに言えば、足手纏いだ。
「何とかなる、のか?」
俺の様子を見て、恐る恐るといった様子で尋ねてくる美鶴だったが、俺はそれに返事をするような真似をせず、まずは望月の話をしっかりと聞くように促す。
「それで? ニュクスが復活すれば、どうなるんだ? まさか、復活した瞬間に地球の生物全てが絶滅するって訳でもないだろう?」
「12のシャドウを倒した後で、タルタロスから鐘の音が聞こえただろう? あれで、全てが決まってしまったんだ。僕は宣告者。死を宣告する者。つまり、僕の存在そのものが滅びの確約なんだ」
そう言い、望月は説明する。
ニュクスが復活すれば、この世界は全てが影時間に覆われる事になり、機械の類も桐条グループが使っているような例外を除いて使用出来ず、影時間に対する適正のないものは棺と化し……やがて、シャドウに食われるのだと。
そう言い終えると、寮の中は静まり返る。
まぁ、その気持ちも分からないではない。
影時間を解決しようと、この場にいる皆は頑張ってきた。
それは、紛れもない事実だろう。
だが……そこに、本当の意味で世界の滅亡が関わってくるというのは、全くの予想外だったのだろう。
「それで……ニュクスの目覚めはいつになる?」
静まり返った中、美鶴が望月に尋ねると……望月は、悲しみの込められた視
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ