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転生とらぶる
ペルソナ3
2050話
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葉はゆかりにとって大きな意味を持っていたのは間違いない。

「結果として、僕は不完全なままで目を覚まし……さっきの橋、ムーンライトブリッジで、僕とアイギスは相打ちになった。僕は不完全な状態ではあったけど、彼女は僕を倒すのではなく、封印しようとして命懸けで戦いを挑んできた。そして、結果としてその場にいた1人の少年に僕を封じる事に成功した」

 そう告げる望月の視線は、有里に向けられる。
 望月の話した内容を考えれば、恐らく封印されたというのは……
 そんな俺の予想を裏付けるように、望月は説明を続ける。

「その子供は僕を宿したまま成長し……そして、どんな運命なのか、再びこの地に戻ってきたんだ。月光館学園に、転入生としてね」
「転入生?」

 そう言って順平が見たのは、俺。
 ……いや、順平どころか他の大勢が俺を見ている。
 いや、何で俺だよ? まぁ、俺がこの中では最初に転入してきたのは間違いないが。
 あ、でもゆかりも中等部から月光館学園に転入してきたのを考えると、ゆかりって可能性もあるのか?
 まぁ、影時間について活発になってからって意味では、やっぱり最初に転入してきたのは俺になるんだろうが。
 おまけに、俺はペルソナ使いでも何でもない、全く違う能力を使っている。
 それを知っている順平を含めた他の面々が、俺をそんな風に見てもおかしくはない。おかしくはないのだが……

「望月が言ってるのは、俺じゃなくて……有里だろ?」
「え?」

 有里も望月が言っていたのが俺の事だと思っていたのだろうが……この世界の原作の主人公は恐らく有里である以上、こういう場合に名前が出てくるのも当然有里だろう。
 それに特殊な力という意味では、有里の持つペルソナチェンジ以上に特殊な能力は、ペルソナ使いとしては存在しない。

「うん。アルマー君の言う通りだね」

 そして望月もまた、当然のように俺の言葉に同意する。
 やっぱり、有里だったか。

「僕は、ずっと君の中にいたんだ。そして君の中に特別なペルソナ能力が目覚め、君の中の僕と1つになる為に、12のシャドウもまた同様に目覚めた。母なる者を目覚めさせる為に」
「その、母なる者とは、具体的になんなのだ? それを示す言葉が私達にはないと言っていたが……その存在が復活すればどうなる?」

 有里の様子を心配そうに見ながらも、美鶴は望月との会話を続ける。
 そんな美鶴に、望月は真剣な……そして、アイギスを見ていた時と同じような悲しみの色を浮かべながら、その問い対する答えを口にする。

「母なるものの名は……ニュクス。太古、この星に死を授けた、僕達シャドウの母たる存在。もしニュクスが目覚めれば、この星は純粋なる死に包まれて、生きとし生けるものは全てが消え失せる」
「命が消
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