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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
01.三匹の迷い猫
Prologue
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。今度は先程とは打って変わり、荒立っていない声。優しい声だった。
 少女は柵から降り、屋上の床に立つ。その後ろでは、また一つ、また一つとビルが崩れて行く。
「御機嫌よう、正義に生きる白猫達」
 少女は静かに呟く。その声は、澄んだ空に響き、消えて行く。一つの銃声に掻き消されながら=B
 パァン!乾いた音が街中を駆け巡った。―――直後、少女は前方に躰を倒した。が。
「……僕の前で此奴の心臓を撃ち抜くなんて、未だ未だ甘い考えだな」
 夜空と同じ色をした外套が宙を舞う。少女も何時の間にか躰を元の状態へ戻している。そして―――
「いきなり突き飛ばすなんて酷い!もう、千尋ってば私の扱い雑過ぎ」
 頬を膨らませ、現れた少年にビシッと指を向ける少女。対して少年は冷ややかな表情で、少女を見返していた。
「貴様等……死ねッ?」
 少年と少女の姿を見て、ギョッとした表情を浮かべた白外套の男は、直に銃を構え、引き金を引いた。
 ―――が、少年に向けて放たれたそれは、一瞬の内に跡形も無く消え去った。
「そんな幼稚な玩具、僕には届かない。死ぬのは…………君達だ」
 少年がそう言うと、急に男は倒れこんだ。何かに苦しむようにもがき、そして動かなくなる。
 ガチャッと連続して音が鳴る。
「全員撃て?」白い外套を纏った男達の司令塔らしき者が指示を出す。構えられた銃が暴れる。それと共に、背後でブォンと重い低音が腹の底に響く。
 放たれた銃弾は少年と少女へ向かって真っ直ぐに進む。そして銃弾の幾つかが躰に突き刺さる―――筈だった。
「……後で何か奢れよ、馬鹿琴葉?」
 少年と少女の後ろに一つの黒い影が浮かぶ。それは一人の少年と、一つの単車だった。何もない空中でスロットルを乱暴に回し、体重移動をして単車を少女の方に向ける。そして、まるで獲物を狙う獣の様な視線が少女に向けられる。
 
 直後、発砲がピタリと止んだ。
「ホラ、終わったぜ?」所々が血に染まる黒い外套。血に染まる白い肌。薄く開いた口腔の色もまた血の色。血の色に染まった少年は笑みを浮かべて言う。
 背後での爆発が視界を明るく染め上げる。少女が恐る恐る振り向くと、そこには一台の単車が派手に炎上していた。
「何やってんの……」引き攣った笑みを浮かべながら少女が呟く。対して、単車を破壊した少年は、明るい声で「助けに来てやったんだ。感謝しろ」と返す。
「声が聞こえたからビルの壁を登っただけだ。他の何にもしてないだろ?」単車を破壊した少年が、こてんと言う音が付きそうな程軽く、首を傾げる。「何か問題でもあったか?」
「んー、まぁ問題は無い、かなぁ……?落下死でもしてくれればよかったのに」
 曖昧な返事を返す少女。返事とセットで送られた嫌味に反応し、少女に掴みかかる少年。そして、二人の取っ組み合いを少し離
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