第13話 鬼畜王戦争の記憶V
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ま、ゾロは背を向けた。
誰も声すら上げなかった。ただ、その背を見送る事しか出来なかった。
唯一変わらなかったのは、ミラクル・トーのみであり、逃がすつもりはない、と行動を起こした。それは異界へ追い込んでいるからこその油断。ゲートをミラクルが開かない限り、元の世界に戻れない。つまり袋の鼠も同然である――と思い込んでしまった失態。
ゾロはミラクルの前でゲートを展開したのだ。
流石に唖然とするミラクル。この魔法を使えるのは、歴史上において数人。若しくは魔王。即ち魔法Lv3の使い手でなければ不可能なのだから。
『私は、今のお前達の期待には応えらない、が。人類に対し、見合う働きするつもりだ。常に共に行動する事は出来ずとも、私はお前達の味方。それだけは、覚えておいて貰いたい』
ゾロは、そう言い残して 異界から去った。
誰も何も言えない。聞いてなかったのか? とさえ思える程に誰も反応しなかった。
ミラクルだけは、ゾロ獲得に執念を燃やしていたが、それは後に皆に優先順位を言われる。
それが――最初の邂逅にして、失意の結果である。
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