第37話
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!?えっと………どうしてそんな特殊な立場の方がクロスベルを訪れているのでしょうか……?」
セリカについての説明を聞いたシャロンは目を丸くし、アリサは驚きの声を上げた後戸惑いの表情でセリカ達を見つめた。
「旧Z組や特務部隊と連絡を取り合っている二人なら知っているだろうが、今のクロスベルはある意味独立前よりも”結社の件を含めた気がかりな事”があるからな。ちなみにその”結社の件を除いた気がかりな事”がどの件なのかは、クロスベルと某帝国との関係を考えたら言わなくても大体察する事ができるだろう?」
「………っ…………」
「フフ、という事はリィン様達とは”別口”で、クロスベルで起こるかもしれない”不測の出来事”に当たってもらう為にセリカ様達をお呼びしたのでしょうか?セリカ様を含めて周りの方々も、相当な使い手―――それこそ、結社の”執行者”を軽く凌駕するほどの方々もいらっしゃいますし。」
ヴァイスの説明を聞いたアリサが息を呑んだ後複雑そうな表情で黙り込んでいる中シャロンは苦笑しながらセリカ達を見回した。
「ええっ!?セリカさん以外の他の人達ってメイドに子供……?ばかりなのに、そんなに強いの!?……そちらの紅い鎧の女性が強そうなのは何となくわかるけど………」
一方シャロンの推測を聞いたアリサは驚いてマリーニャ達を見回した後ロカに視線を向け
「わらわは子供じゃないぞ!」
「サリアも子供じゃなくて大人の女性ですよ〜?」
「いや、レシェンテのその見た目だと事情を知らない人達からすれば、普通はそう見えるでしょ……それとサリア、あんたのその口調、どう考えても”子供”よ?」
「わたし………おとな………貴女達より………とっても年上………えっへん………」
「す、すみません……お見苦しい所を見せてしまって……」
アリサの言葉にレシェンテは憤慨し、サリアは首を傾げて指摘し、二人の反応を見たマリーニャは呆れた表情で指摘し、ナベリウスは静かな口調で呟き、シュリは疲れた表情でヴァイスとアリサ達に謝罪し、その様子を見たアリサとシャロンは冷や汗をかいて脱力した。
「何なのよ、この訳のわからない集団は………」
「クスクス………――――それで、話を戻しますが以前注文して頂いた商品はこちらの方々にお渡しすればよろしいのでしょうか?」
我に返ったアリサが疲れた表情で溜息を吐いている中、シャロンは微笑んだ後ヴァイスに訊ねた。
「ああ、まずはARCUSUの方から渡してやってくれ。」
「―――かしこまりました。どうぞ、お受け取りください。」
そしてヴァイスの答えを聞いたシャロンはセリカ達にARCUSUを渡した。
「これは………」
「――――”戦術オーブメント”か。だが、”戦術オーブメ
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