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雪音クリスの休日
05
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アーミーたちの戦闘力、絶唱した時には月の一部の落下まで防いだのが示され、その力のベクトルが逆方向に、人類の敵として向いた場合の深刻さを伝えた。
 普通の災害のように想定される被害総額など表示されず、率直に簡潔に「人類滅亡」と表示された。
 結論としてシンフォギア装者全員とエルフナインが病んでいて、翼以外が全員ネイティブ人類の敵だと通告され、政府関係者もパイプ椅子の上で座りションでお漏らしして、何人か脳梗塞とか脳溢血で倒れて救急搬送された。

 リディアン音楽院
「あのクリスちゃん事変からもう一週間か、早いものだな」
 あれから、完全武装した兵士180人に囲まれ、担架で運ばれてステディリングを買いに行ったクリス。
 マイナス4度とか言う冷たそうなブランドの指輪を買ってもらったり、保存用のガチの婚約指輪を貰ったりして号泣していたのだが、役所で婚姻届を貰い署名を始めると、響とマリアとエルフナインが発狂して暴れ始め、司令部と休日受付用の窓口を破壊してしまったので受理されなかった。
 ややこしいことに、キャロルは女の子の味方なのでクリスと司令の結婚を認めていて、エルフナインはパパ2号と結ばれるはずがないホムンクルスの自分との悲恋を嘆いていたりして、キャロル装束で世界を壊す歌を歌い始めた。
 もちろんどっかに隠し持っていた自動人形(オートスコアラー)のオプション付きである。

「ララ〜、ララララ〜〜」
 完全に目がイったままのクリスが、レイプ目で踊りながら左手を空に翳し、薬指にはまったステディリングを見て廊下でグルグル回っていた。
「運命の赤い糸が、パパと繋がってるの〜〜」
 などとホザいた所からも、幻覚が見えて幻聴が聞こえている統合失調症である。
 クリスの目にだけは、ステディリングから伸びた赤い糸が、風鳴司令と接続されているのが見えている。
 恋愛脳でお味噌がグツグツに煮え滾り、タンパク質が分解する温度を超えてドーパミン過多で発狂しているだけなのだが、時たま赤い糸経由でパパと会話して、未経験のくせにお腹を抑えて「動いた」とかホザいているので、結構重度の糖質であった。
「「「チッ!」」」
 司令に好意を抱いているのはクリスだけではないので、他の装者には舌打ちされて、自分たちもステディリングの発行を要請していた。
「お姉ちゃんだけズルい〜」と言う感じも無くは無いが、「父親を失った娘」よりも「最初から孤児」の方が重度ファザコン病を発症するのを知らない一同。
 終末(ウィークエンド)の面会要求もして、ブランド物のバッグとか財布とかケータイとかも、複数人分は自腹が苦しいのなら国家予算で購入するように要求した。
 切歌なども、「シレ〜、アズールレーン楽しかったですか〜? 目をそらさないで欲しいのDEATH〜」と言う雷ちゃんみたいな表情で
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