斬月編・バロン編リメイク
あなたを傷つけたくなくて side碧沙
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●》キサは、戦えない。純粋に闘争そのものがこわいということもある。だが、もっと何か、重要な。
(いつもわたしたちの分まで、インベスを、元は人間だったモノを殺してる咲に、これ以上“人間”を傷つけさせるなんて、いやよ)
なら、これらは宝の持ち腐れか? ――NOだ。
「駆紋さん――使って!」
碧沙は手持ちのロックシードの内、ドラゴンフルーツをバロンへ投げた。
――戦わないなら、この手に持てる力を、せめて今戦ってくれている戒斗へ託すくらいは。
バロンは飛びずさりながらドラゴンフルーツの錠前をキャッチし、開錠してバックルに嵌め込んだ。
《 カモン ドラゴンフルーツアームズ Bomb Voyage 》
かくてそこには、赤いライドウェアの上から赤いアームズを纏ったバロンがいた。
ドラゴンフルーツアームズに換装したバロンは、すばやく、いつかのインベスゲームのように片手に3つのDFボムを出し、黒いアーマードライダーの足下に投げつけた。
プチ手榴弾が爆ぜて白煙が上がった。
碧沙は立ち上がり、シャプールの腕を両手で引っ張った。
「逃げましょうっ」
「う、うんっ」
『行くぞ! 急げ!』
「はい!」
どうにか立ち上がったシャプールを、碧沙は全力で引っ張って、バロンに背中を守られながら走った。
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