斬月編・バロン編リメイク
ニセモノお嬢様と帰って来たメイドさん
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いよ。すぐ終わるから」
「お客さん、明日じゃなかったっけ」
「それとはまた別なんだ」
光実の笑みは貼りつけたようにぎこちない。
踵を返して歩き出した光実に、咲は付いて行った。
客室と思しきその豪華な部屋にいたのは、貴虎と、咲が知らない一人の女性だった。誰だろう?
「覚えてるか。朱月藤果君。6年前までこの家で、父の下で働いていた女性だ」
「お久しぶりです、碧沙お嬢様。お綺麗になられましたね」
藤果が恭しく頭を下げたので、咲も慌てて頭を下げ返した。
綺麗になった。咲はつい有頂天になりかけ、この体がヘキサのものであることを思い出して自嘲した。悲しいことに、咲自身には第二次性徴期の兆しすらない。
「会うのは父が倒れて以来、か。父は元気でやっているだろうか」
「そのことですが……お父様、呉島天樹様が、お亡くなりになりました」
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