小説版鎧武における掌編
◆◇◆◇◆◇◆
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
視覚を、首を、首から下の肉体を想起させ、セイヴァーだったモノに供界という男の形を取り戻させる。
「駆紋戒斗……あなたはどんな夢を見ている?」
そして最後に取り戻した正気を、供界は一度きりの問答のために使う。
果たして。戒斗の答えは簡潔だった。
「弱者が踏み躙られない世界を」
「……そうか。ならば、夢見て、見果てて、死ね。争いと憎しみが連鎖する、この苦界で」
言祝ぎ、呪詛し。
供界は踵を返した。
これより彼が往くは暗闇の道。されど無明の道のりではない。見えないだけで、遠くには光があると知っている。
供界は歩き出した。
産まれたての雛の色をした、鋼の羽毛一枚を片手に。
三千世界を超えたさらに向こう側にある、三千と一つ目の世界を目指して。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ