デューク&ナックル編
黒い悟りの根元にて C
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!!』
ナックルは灼熱の拳をセイヴァーへぶつけるべく走った。
セイヴァーはペントハウスまで下がり、そこの上に跳び上がろうとしたのだろう。――しかし。
『にがさない』
降り立った月花がヒマワリフェザーでセイヴァーを拘束した。
《 パージ 》
そして、月花がナックルのトドメの一撃の邪魔にならないようすばやく飛びのくことも、知っている。
だからナックルは足を止めず、拘束されたセイヴァーを全力で殴った。
灼熱のパンチによって吹き飛ばされたセイヴァーはペントハウスにぶつかり、弾ける水風船のように鮮紅色の残滓を残して掻き消えた。
――彼らは、勝ったのだ。
咲は変身を解いて、そのままコンクリートの地べたに尻餅を突いた。
(変身してガチに戦うのってマジひさしぶりだったんだもん。とにかく勝ててよかった〜)
「すまない、お前たち。助かった」
貴虎もまた変身を解除し、ザックとシュラに歩み寄って礼を言っている。
ザックは貴虎の礼を笑顔で受けたが、シュラは腕組みをして貴虎に背中を向けた。
(スナオじゃないとこもさすがバロンってゆーか)
「――それで、だ。最初に室井君も言っていたが、君たち、病院から外出許可は取ったのか?」
ぎっくう! そんな擬音が似合うザックとシュラの硬直具合。
――その後、ザックとシュラは貴虎に、自主退院=病院脱走を、正座で説教された。
あの彼らを見て、どれだけの市民が、彼らこそ「ネオ・バロンの元トップ」と「ネオ・バロンのトップに勝った男」だと気づくだろう。
誰も気づかないほうに一票。お小遣い全額を賭けてもいいと咲は思った。
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